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明かさないで ページ17

きっかけは、むかえに出来たお店だった。

道を挟んで建った、小さなお花屋さん。
そこで働く、名前も知らない頑張りやさん。

この前は、お花を見て満足気に笑ってた。
もっと前は、お水をこぼして慌ててた。
そんなに持てるの?って言いたくなるくらい沢山の花を抱えて、お店に入っていく彼。

私は、気付いたら彼の事ばかり意識していた。

名前は何て言うのかな。
どんな声かな。
趣味は何かな。

道1本を挟んだ、2枚のガラス張りのドアを隔てて。
私は、今日もこの雑貨店で働く。

店長)Aちゃん!配達するから、車に商品つむの手伝って〜

A)あ、はい!

今日は、晴れた天気の良い日だった。
少しだけある風が心地よくて。

私は商品の入った段ボールを抱えて、車につめる。
目の前の、ガラス戸越しに彼と目が合った。

彼は、ニコッとしてから、一輪のお花を持った手でお花をひらひらと振った。
私は、両手を段ボールに使っているので、頭を下げる事しか出来なかった。

でも、くすぐったいような。甘い気持ちになって、心臓がドキドキしているのがわかった。



商品を全部運び終えて、私は店に戻ろうと後ろを振り返った。
花屋さんの中には、真剣な顔して重たそうなバケツを持つ彼の姿。

また、こぼしちゃいそう。

なんて思ってたら、彼とまた目が合った。
彼は、慎重にバケツを床に置いてからさっきと同じ笑顔で私に手を振ってくれた。

私も手を振りかえした。

店長が配達に向かったので、私はお店で留守番。

お客さんは来てくれるけど、想うのは彼の事ばかり。

彼の事を考えると、胸が痛いような。でも、心地よい痛みで。

さっきあった事を思い返すだけで、ドキドキしてしまう。

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えんぴつ(プロフ) - 速水ヒロcv前野智昭love♪さん» 初めまして!コメントありがとうございます!!こんな駄作を待っていてくださってありがとうございます!励みになります!!語彙力無さすぎの私ですが、更新いってきます!! (2018年7月31日 22時) (レス) id: a633e60b8d (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - えんぴつさん» 更新頑張って下さい!!続き気になります。 (2018年7月31日 20時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 風歌さん» 初めまして!風歌さん!まず、この小説を読んでくださってありがとうございます!これからも、下手くそなりに頑張っていきますので、どうか温かい目でお見守りくださいませ! (2018年6月18日 23時) (レス) id: a633e60b8d (このIDを非表示/違反報告)
風歌 - 面白いです! 続き楽しみにしてます!  更新頑張ってください! (2018年6月17日 22時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えんぴつ | 作成日時:2018年5月7日 22時

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