48 YG ページ48
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Aがジンヒョンを選ぶのか、俺を選ぶのか。
俺は余裕な顔を見せてきたけど、正直不安で落ち着かなかった。
いつから俺、こんな自信なくなったんだろ。
TH「シュガヒョン?」
YG「はぁ…、」
TH「溜息ついてる暇あったら卓球しますよ!」
YG「は?」
さっきからついてくると思ったら、卓球したかったのかよ、と思って立ち上がる。
満足したのかテヒョンは満面の笑みだった。
ラリーを続けているのに、さっきから俺の顔をじーっと見て、どことなく何かを思っているテヒョン。
YG「おい、何見てんだ?」
TH「あ、いや、別に」
YG「あ?集中しろよ」
誘ってきたくせにやる気のないテヒョンに腹を立てながら、視線を感じつつもラリーを続けた。
TH「シュガヒョン」
YG「なんだよ」
TH「ヒョンは鈍感ですか?」
YG「……は、?」
俺はテヒョンの言葉と同時に返ってきたピンポン玉を打たなかった。
いや、打てなかった。
なんて?俺が、鈍感?
なんとなくあいつの話だってことは分かった。
TH「シュガヒョンはヌナのこと、好きじゃないんですか?」
YG「…お前に関係ねぇ、」
女々しいかもしれないけど、俺はまだあいつのことを好きでいる。
あいつは、知んねぇけど。
TH「僕は2人のこと応援してますよ、ずっと」
きっと、こいつは間にいた。
俺とAの間を支えてくれた、知らぬ振りをして。
こいつが1番分かってて、大人だった。
TH「今からヒョンに問題を出します!当てないと、僕はもうシュガヒョンの味方しませんから!」
YG「…なに、」
問題……どうせあいつのことだろ。
好きな食べ物か?好きなアクセサリー?ブランド?髪型?タイプ?
なんでも答えれる自信が俺にはあった。
あいつの大切なものは、全部わかってるつもりでいた。
テヒョンの真っ直ぐな瞳に、俺が映っていた。
TH「ヌナが一緒にいて幸せな人って、誰でしょうか」
人を聞かれるとは思っていなくて、少し焦った。
物と人では、価値観は全然違う。
あいつの大切な人は?
俺に決まってんだろ、なんて付き合ってた頃のようには言えなかった。
あいつがジンヒョンを選ぶかもしれないって思ってるから。
YG「……俺、あいつが来るの待ってるわ、」
俺はあいつを愛していた、今でも確かに。
柄じゃないけど、少しの可能性を信じてみたい。
Aには俺しか無理、って。
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さくらんぼ - ユンギヤアアアアアアアアーー!! まじで 可愛い キヨ (2019年6月17日 23時) (レス) id: c306612a0b (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 空気読めなくて図々しい彼女ちゃんにもはや爆笑 (2018年12月5日 11時) (レス) id: 783d9deaa6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - もうシムクン(胸きゅん)だらけでやばい…。ユンギ好きこのお話みたいに愛されたい← (2018年11月27日 18時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
moai(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!更新楽しみにしてます! (2018年11月25日 18時) (レス) id: d5d0b8a583 (このIDを非表示/違反報告)
兎に恋した兎 - このユンギさん推せます。 (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5d350162f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋 | 作成日時:2018年10月11日 19時