35.訓練 ページ35
_____…もう何度めだろう。
Aは四方に床へと叩きつけられた格好のまま思った。
自分は解体屋としてもう何年もやってきた。
その分、体力と腕力、脚力は充分あるはず…なのに。
訓練という名の戦いでは、負け続けている。
…四方は強すぎる。
いや、それだけじゃなくて…自分が弱すぎるんだ…。
A)ﾊｧｯ…蓮示さん…ﾊｯ…俺、体力そこそこあると思ってたんですが…っ。
四方)…解体屋でしか“戦った”ことは無いか？
四方の言葉に胸がズキ、と痛む。
A)(戦うというより一方的に殺しちゃったんだ…俺が。)
ﾊｰ …そうです。
四方)だったら当然だ。 …人間相手と喰種相手じゃ体力も力も違う。
A)…そうですよね。
四方)今日はもう良い。 寝ろ。
…暇があったらココに寄れ、喰種との戦い方を教えてやる。
A)はい…ありがとう、ございました。
フラつきながらハシゴ階段をよじ登る。
あと少しで地上への扉へと着くという時、四方から声がかかる。
四方)A。
A)はい？
四方)…俺はまだ地下に用事がある。
芳村さんにそう伝えておいてくれ。
A)はい。
四方からの伝言を覚え、四方が地下の奥へ消えるのを見届けて真上にある扉を開けようとした、その時。
ｶﾞｺﾝ‼
突然扉が開く。
誰かが来るのを分かっていたかの様に開いた事を不思議に思い、ソコから顔を出す。
すると目の前に誰かの顔が至近距離にあった。
A)！！わ、ぁあっ
驚いて足を滑らせ、ハシゴから落ちそうになる。
だが落ちる前にその扉を開けた本人___西尾が腕を掴んだ。
西尾)ぁっぶね、落ちるかと思った。
驚いたわー…
そのまま引き上げて貰い、あんていくの床へと足をつける。
A)ﾌｰ…俺の方が…驚きましたよ…。
まだ心臓が体の中で激しく音を立てている。
西尾)わりーな。
早くコレ渡しちまおうと思って、お前に。
A)？
西尾に渡されたのは綺麗に折り畳まれた布だった。
西尾)芳村のジーさんに渡しといてって言われたんだよ。
ったく、さっきは人に休んでとか言っておいて人使いが荒いんだよ。
ふて腐れたように西尾が話す。
西尾から目を離し布を広げる。
それは、あんていくの制服だった。
A)…お洋服？
西尾)そ。 明日からこれ着ろってジーさんが。
A)…。
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セトミナト(プロフ) - K・Mさん» 四方さんは芳村さんと大抵一緒に居るイメージだったので…！ありがとうございます、頑張ります！ (2015年9月5日 21時) (
レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - まさか四方さんもいるとは･･･。続きが楽しみです。これからも更新頑張ってください (2015年9月5日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
セトミナト(プロフ) - K・Mさん» もうすぐ見れると思います！ありがとうございます、更新頑張ります！！^ ^ (2015年9月3日 7時) (レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - 早く夢主と金木の絡みが見たい！更新頑張ってください！ (2015年9月2日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セトミナト | 作成日時：2015年8月16日 22時
