34.一抹 ページ34
A)それは…どういう…
西尾)だから、月山は死んだんだよ。
金木を喰おうとした月山を、トーカが殺した。
複雑な心境だった。
金木は今は何処に居るのかも分からない父親を思い出せる大切な存在。
しかし月山もまた、自分を外の世界へと導いてくれた大切な存在だった。
董香は金木を守る為に月山を？
金木が助かったのは喜ばしいが、月山が死んだというのは受け入れにくい宣告だった。
胸が痛くなる。
この痛みが何によるものかは知らないが、月山の死の宣告が原因なのは確かだ。
A)習さん…。
西尾)…お前…
芳村)西尾くん、目が覚めたかい。
A)！…ぁ、すみません芳村さん、つい話してしまって…
芳村)気にすることないよ。 そんな辛そうな顔しないで。
？？？？？
A)辛そう？ 俺がですか？
そもそも辛いが何か分からないのだが。
芳村)うん…。 …あと西尾くん、安心していい、貴未さんは無事だ。
西尾)…良かった…。
力が抜けたように西尾が枕へと突っ伏す。
芳村)西尾くん、明日の朝金木くんが来てから少し話がある。
西尾)金木？ …分かりました。
芳村)あとAくん、さっき四方くんが来て地下に来るように言ってたよ。
A)蓮示さんが？ チカ…に？
芳村)初めてだろうし、案内しようか。
おいで。
それじゃ西尾くん、ゆっくり休んで。
ｶﾞﾁｬ…ﾊﾞﾀﾝ。
A)芳村さん、チカ…とは。
芳村)地下…文字通り地の下だよ。
A)へ、へー…
分からないが相づちを打つ。
___…
地下へ繋がる床の扉へはすぐに着き、開くとハシゴ式の階段が垂直に降ろされていた。
芳村)ここを降りれば四方くんが居るはずだ。 …頑張っておいで。
A)…？何をですか？
芳村)いいから…ほら、四方くんが待っているよ。
A)…いってきます。
_____…
しばらくハシゴ階段を降り続け、地面が近くなってくる。
A)…っと。
何とか降り終えた。
四方)A。
A)四方さん。 お待たせしました。
四方)…早速だが、行くぞ。
A)…何をですか…、
っっ！？
突然、拳が飛んでくる。
解体屋で鍛えられた反射神経でそれを何とか避ける。
四方)…訓練、だ。
四方の瞳は訓練が本気であることを物語っていた。
(芳村さん…頑張ってというのはこういう事か…)
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セトミナト(プロフ) - K・Mさん» 四方さんは芳村さんと大抵一緒に居るイメージだったので…！ありがとうございます、頑張ります！ (2015年9月5日 21時) (
レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - まさか四方さんもいるとは･･･。続きが楽しみです。これからも更新頑張ってください (2015年9月5日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
セトミナト(プロフ) - K・Mさん» もうすぐ見れると思います！ありがとうございます、更新頑張ります！！^ ^ (2015年9月3日 7時) (レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - 早く夢主と金木の絡みが見たい！更新頑張ってください！ (2015年9月2日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セトミナト | 作成日時：2015年8月16日 22時
