28.咀嚼 ページ28
ｷﾞﾁｯ…ﾌﾞﾂｯ…
肉を噛みちぎり咀嚼する。
A)…(美味しい…！)
半ば夢中で肉を喰べる。
ﾐﾁｯ…ｸﾁｬ…
金木)……
まだ喰種の食事風景に慣れていない金木は、薄く目を開いてその光景を見ていた。
しばらくして肉を喰べ終わる。
A)ﾊ…ご馳走さま、でした…。
凄く、美味しかった…。
芳村)それは良かった。
赫眼にならないのは確かな様だね。
A)はい。
芳村)…ところで金木くん、この子はこの後どうするのかな？
金木)え。
金木は取り敢えずあんていくへ、とだけ考えて西尾とAを連れてきたため、その後のことなど全く考えていなかった。
金木)えー…とー…。
金木が視線を向けてくる。
居心地が悪いとは正にこの状況のことだ。
視線のやり場に困り、しばらく血のついた自身の指先を見つめる。
A)(気まずい…これは俺が取り敢えずココから出て行った方が…)
A)あの…俺、1人で大丈夫なので、多分。
だから…ありがとうございました。
勿論、全く外の世界のことを知らずに生きていくという事に不安はあったが、取り敢えずカウンターから立ち上がる。
芳村)待ちなさい。
A)？
芳村)ココに居てはいけないとは言っていないよ。
金木くんの様に帰る場所があるのなら別だが、君は無いんだろう？
…ココに居れば良い。
Aは芳村がしばらく信じられなかった。
突然やって来た喰種を住まわせるというのは普通しないんじゃ…。
常識というものがあまり理解出来ていないAですらそう思った。
だが出来るならその提案に甘えたいのが本心。
A)…良いんですか？
芳村)あぁ、喰種同士助け合うのがココ、あんていくの方針だからね。
ただし1つ条件がある。
ココで働いて貰おう。
A)仕事…
仕事というと解体屋しか思い浮かばない。
A)ヒトの…解体ですか？
芳村)いや、もう君は解体なんてしなくて良いよ…。
君の仕事は、接客だ。
A)せっきゃく？
芳村)ココは珈琲や軽食をヒトに提供する店なんだ。
君にはヒトからオーダーを受けたり商品をヒトへ運んだりする、接客というものをして貰いたい。
…出来るかな？
A)やります。
芳村)なら決定だね、ココに居ると良い。
A)ありがとうございます…！
芳村に心から礼を言う。
芳村)頑張ろうAくん。
A)はい。
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セトミナト(プロフ) - K・Mさん» 四方さんは芳村さんと大抵一緒に居るイメージだったので…！ありがとうございます、頑張ります！ (2015年9月5日 21時) (
レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - まさか四方さんもいるとは･･･。続きが楽しみです。これからも更新頑張ってください (2015年9月5日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
セトミナト(プロフ) - K・Mさん» もうすぐ見れると思います！ありがとうございます、更新頑張ります！！^ ^ (2015年9月3日 7時) (レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - 早く夢主と金木の絡みが見たい！更新頑張ってください！ (2015年9月2日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セトミナト | 作成日時：2015年8月16日 22時
