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22.喫茶 ページ22

眩しい光が目に当たり、Aの意識が眠りから覚醒する。


Aは見覚えの無いソファーの上に横たわっていて、上にはブランケットがかけられている。


A)……

月山と金木達が戦う中見ていた夢と、金木との会話を遮ったのが月山であるということ。

それらは、目覚めると同時に自然とAの記憶から消えていった。


『一部の辛い記憶や夢を記憶の奥底にしまう。』


それはサエギリから限りなく拷問に近い“仕置き”を受けていた頃、その辛さから少しでも精神的負担を減らす為にAが自然と身につけたものだった。

だが余りにも辛すぎる記憶は奥底にしまいきれず、すぐに思い出してしまう。

だからサエギリにされたこと全てと、父母がいきなり居なくなってしまった時のことは今も鮮明に覚えている。


また金木さんと話が出来なかった。
その悔いだけが頭の中でグルグルと廻り続ける。


やがて頭が痛くなってきたAは再びブランケットに潜ろうとするが、そこで自分をじっと見据える視線に気がついた。


A)…! あなた、は。


?1)………。


銀にも見える白髪の無表情の男だ。
大柄で長髪、薄く生えた髭、吊り気味の瞳。

一見恐いとも思える容姿の男だが、瞳にAに対する敵意は見られない。


A)ぁの、ここは…


?1)ついて来い。


A)……。


Aが自身の日本語が間違っているのかと焦るほど見事に質問をスルーした男はソファーのある部屋を出て階下へと降りていく。

これはついて行くしか無いと思い階下へと降りていく。


階段を降りきり目の前のドアが開くと、そこは清潔感のある空間だった。
心なしか良い匂いもする。

それは嗅いだ覚えの無い匂いだった。


A)……良い、匂い…。


?2)そうだろうね、珈琲は飲んだことあるかな?


A)!


無表情男のものとは違う声が後ろから聞こえ、振り向くとまた良い匂いのするカップを持った大柄な男が1人。

小柄だと、大抵の大人の男性はとても大柄に見えてしまう。

大男2人に囲まれてはAでも怯える。


A)…だ、れ…

怯えつつも聞くと、カップを持っている男が答える。


?2)あぁ、紹介が遅れたね、驚かせて済まない。 私は芳村。この喫茶店を営んでいるんだ。
それで、こっちが四方くん。四方蓮示。
好きな様に呼んでくれて構わないよ。


A)芳村、さん。蓮示、さん…初めまして…?

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セトミナト(プロフ) - K・Mさん» 四方さんは芳村さんと大抵一緒に居るイメージだったので…!ありがとうございます、頑張ります! (2015年9月5日 21時) (レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - まさか四方さんもいるとは・・・。続きが楽しみです。これからも更新頑張ってください (2015年9月5日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)
セトミナト(プロフ) - K・Mさん» もうすぐ見れると思います!ありがとうございます、更新頑張ります!!^ ^ (2015年9月3日 7時) (レス) id: 4c9d5d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
K・M - 早く夢主と金木の絡みが見たい!更新頑張ってください! (2015年9月2日 21時) (レス) id: 6b3a0c3161 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セトミナト | 作成日時:2015年8月16日 22時

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