Fragrant olive ＆ Lavender

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【W.Y side】

渉『つうか、俊くんが持ってるその紙袋
中身何入ってんの？』


俊くんと偶然に落ち合ってから
ずっと気になってたけど。

だって明らかに紙袋3つって
怪しさしかないじゃん。


俊『あ、これね！ よこーさんから
ずっと借りてた漫画だよ。
読み終わってたのに機会がなくて
返せてなかったから。』


そう言って俊くんから紙袋を2つ渡される。
だけど、歩きながら渡されたから
一旦歩道の端に寄って中身を確認。


渉『どうだった？』


俊『うん？めちゃくちゃ良かった！
特に10巻のねー』


と俺に渡したはずの紙袋から
10巻を取り出し、目的のページを
俺に見せてくる。

あ、ここのシーンな。


渉『ここいいよな。
俺、何回か読んでるけどやっぱ
ここが1番好きだし。』


俊『お！よこーさんも！？』


渉『俺さ、漫画結構読むじゃん？
だから思い返した時に読みたくなって
また読み直すとかやるわけよ。』


俊『それは昔からやってるよね。』


渉『そう。でも結局この作品に
関してはここがいいなってなんの。』


俊『おぉー、なんか嬉しいわ！
俺、アニメばっかり見てるから漫画を
読むことって少ないんだけど…。
それでよこーさんと好きなシーンが
同じになれるのはなんか…奇跡だわ笑』


確かに俊くんは漫画よりはアニメを
観ていることが多いよね。

俺は漫画は読むけどアニメはそこまで
観ていないから俊くんとは真逆。

だからオススメのアニメとかたまに
聞くもんねやっぱ。


俊『あ、そうだ。これさ懐かしくない？』


俊くんがもう1つの紙袋から
アルバムらしきものを2冊出し始める。

橙色と紫色のアルバム。


渉『うわ…懐かしいわそれ。』


俊『だよねー！俺さよこーさんに
返す漫画を探してたんだけど
偶然これ見つけちゃってさ。
どうせ会うなら持ってきて一緒に
見ようかなと思ってさ。』


渉『え、ちょっと。俺が貸してた
この漫画どこにしまってたの笑』


俊『本棚だよ？あ、けど俺の家
ライトノベルが多すぎて本棚が
アニメ部屋に収まりきらないから
他の部屋にも本棚置いてあんのよ笑』


渉『なるほどね笑』

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