Fragrant olive ＆ Lavender

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【W.Y side】

俊くんの好きな物…あれ？
俊くんって何が好きだっけ…？

甘いものが好きなのは知ってるけど…
あとはなんだ…肉？

すき焼きにするか…。
やっぱりさっき考えてた火鍋にしてみるか…？

そういえば前に火鍋食べたいって話を
したもんな。


カートにカゴをのせて移動。
野菜・キノコは何を買おうか…。

火鍋だから基本的には何でもいいとは
思うけど…んー。



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悩んだ末…

『長ネギ、ジャガイモ、白菜、にら
にんじん、えのき茸、ぶなしめじ』
を買うことにした。

家に鷹の爪、花椒、豆板醤、紹興酒は
あったから足りないものを買えばいいな。


肉は…牛と豚、両方買うか、折角だし。


いつも通りテキパキと買い物を済ませる。
エコバッグがないから、レジ袋も買わないと
いけないけど…割引券使ったから少しは
安くなってよかった…。


一旦スマホを確認する。


俊哉はーい♪


俊くんから返信来てたんだ、気づかなかった。


渉買い物終わったから今から家に帰るわ。


それだけ打って、再びポケットにしまう。
多分俊くんはまだ自分の家にいるはずだから
早く帰って、俊くんが来る前に火鍋の準備
済ませちゃわないと。


スーパーが近くて本当に助かる。
特に俺は自炊をするから食材を買う回数が
どうしても多くなる。

そういうときに近くにスーパーがあると
何か忘れてもすぐに買いに行けるし。


5分くらい歩いたところに俺の家が…
ってあれ？まさかあそこにいるのって…。


俊『あ、よこーさん！！』


俊くんの姿。


渉『もしかして俺相当待たせてた？』


俊『いや、待ってないよ？
俺もここに着いたの1分くらい前だから♪
にしても両手塞がってんじゃん笑
片方持つよ♪』


俊くんは笑顔でそう言うと俺が持っている
レジ袋の片方を持ってくれた。
しかもどちらかというと、持ってくれた方の
レジ袋の方が重い。


渉『ありがとう。』


俊『ううん！
だってよこーさん、両手が塞がってたら
鍵開けられないでしょ？
それに泊まらせて貰うわけだから俺にできる
ことがあるなら手伝いたいし♪』


俊くんの底なしに優しい部分が
今溢れかえっている気がする。

何となくたまらなくなって何も持っていない
手の方で俊くんの頭を撫でてみた。


俊『よ、よこーさん！？
俺の頭撫でてどどどどどうしたの！？』


そんなに慌てなくてもよくないか？笑
まぁ…珍しいことか笑

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