Fragrant olive ＆ Lavender

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【Aside】


「わたにぃーどこー？」


「としにぃーどこー？」


よく3人でかくれんぼをして遊んでたっけ。
いつもじゃんけんで私が負けて鬼になって。

中々見つけられなくて悔しくて泣いてた。

そんな私に気づいては2人のお兄ちゃんは
慰めてくれてた。


渉『まーた泣いてるし…』


わたにぃは言い方が少し冷たいこともあるけど
私が泣き止むまで頭をずっと撫でてくれる。


俊『でも俺らAが泣いてるの放っておけなくて、出てきちゃってるから見つかったようなものじゃん！』


としにぃは私が少しでも笑えるように
言葉をかけながら背中をさすってくれる。


渉『ほら、泣きやめって。
泣き止んだらチャーハン作ってやるから。』


俊『チャーハンだってよ！？
わたにぃのチャーハン美味いんだよなぁ！』


渉『誰がお前の分も作るなんて言ったよ。』


俊『えぇー！？作ってよ！！』


わたにぃ、としにぃにはツンツンした
態度とる事が多いけど…私知ってるよ？

わたにぃ、としにぃが具合悪くなると
すぐにとしにぃの家に行って
看病したりしてること。


「わたにぃ、としにぃかわいしょぉ…。」


俊『Aー！いや、俺の姫ー！！』


としにぃ…w
でも嫌じゃなかった。
強引なわりには優しく抱きしめられてるから。


渉『としくん、Aから離れないと
作らないよ？』


俊『は、離れます離れます！』


としにぃは即座に私から離れた。
わたにぃが怒ると怖いからw


渉『よし、じゃあ俺ん家に行くか。』


俊『Aー、もう大丈夫？』


「うん！今度は絶対にわたにぃと
としにぃみつけるもん！」


渉『はいはい笑』


俊『楽しみだなぁ♪』


_________________________


「わたにぃ…としにぃ…」


手帳に大事に挟んでいた写真をみながら
ふと2人の事を呼んでいた。

もう何年会ってないんだろう。
多分20年くらい会ってない気がする…。

パパの仕事の転勤の関係で引越しを
しなければならなかった。

当然それは、わたにぃ、としにぃとの
別れを意味するわけで。


みんな子供だったから連絡先なんて
交換してないし…。

続いてた手紙のやり取りも
もう数年前から途絶えたまま。

もしかしたら2人は私を
忘れているかもしれないもんね…。


それでもいい。
2人に会いたいな…。

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