43、微笑み ページ43
中也side
首領の後を追うこと、数分。
治療室についた。
森「よしA君、異能を解いていいよ。」
A『はい。』
異能を解かれた部下達は何故ここにいるのか分からないといった顔で辺りを見渡した。
森「君達には催眠術にかかってもらった。私がここに連れてきたんだよ。」
部下達が混乱する前に首領はそう言い、各仕事に戻るよう伝えた。
敦「あのっ、太宰さんやQが暴れることはもう無いんですか?」
中「そん時は、俺が首領とAを守る。手前等は自分の身を守れ。」
森「流石は中原君、けれど大丈夫だと思うよ。」
治療室の中に入ってみると電池が切れたように眠っている太宰と、眠っているというよりは気を失った感じのQがいた。
森「御苦労、君も下がってくれ給え。」
側にいた部下にそう言い、太宰に被せられている毛布を床に落とした。
芥「!?一体誰に…。」
脹脛が撃たれ、白いズボンが赤く染まっている。
中「太宰が撃たれるとはな…。」
Q「撃たれた時、驚いたような顔をしてたよ。」
いつの間にかQが起きていた。
その間にも慎重にズボンの裾を捲る首領に
「…何しているんですか。」と言う声が聞こえてきた。
敦「っ…太宰さんっ!」
A『修治!!』
痛みを逃すように背を弓の様にしならせながら太宰が身を起こした。
森「おはよう太宰君。いやね、銃弾が入っていたら危険だなと見てみたが、まぁ、無事で何よりだよ。」
太宰はそんな森を流し目で見た後、
芥川、敦、A、そして俺の順番に目線を移した。
太「…中也。」
中「…んだよ。」
太宰は少し躊躇った後、目線を反らしながら
「…恋バナ、まだ終わってないよ…。」と言った。
首領は苦笑いで、敦と芥川は安心した顔で、
Aはフワッと微笑んで
『じゃあ、紅茶を飲みに行こうかな。』と気を利かせて出ていった。
長い沈黙の後、太宰が見上げてきた。
太「私ね、多分、姉さんのことが好き。」
中「…」
太「けれど、恋愛じゃない、兄弟愛だと思う。」
中「何故?」
太「昔、兄弟から陰湿な虐めを受けてきたの。
だけど、今向き合ってみて分かったんだ。
姉さんがいなかったら、私は何もかも諦めていただろうし、姉さんは心の支えだったんだ。」
太「だから中也、姉さんを幸せにしてあげて。」
………えっ←
中「いやっ、えっ、なんで!?」
太「中也、姉さんのこと好きなんでしょ?」
あー、まだこいつに言ってなかった…。
今日よ、早く終われと明日の方向を見上げた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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yamamia38(プロフ) - 海原琴子さん» よかった! (2018年11月26日 2時) (レス) id: 6702f70f35 (このIDを非表示/違反報告)
yamamia38(プロフ) - ログインする前のコメントは非表示にしました!気にしないでね!! (2018年11月26日 2時) (レス) id: 6702f70f35 (このIDを非表示/違反報告)
海原琴子(プロフ) - yamamia38さん» 良かったね!ログイン出来て! (2018年11月26日 2時) (レス) id: 31186bae50 (このIDを非表示/違反報告)
yamamia38(プロフ) - 海原琴子さん» ログインしたよ!見てくれてthank you! (2018年11月26日 2時) (レス) id: 6702f70f35 (このIDを非表示/違反報告)
yamamia38(プロフ) - 二次元=オタクの聖地さん» 返信遅くなってごめん!ありがとう! (2018年11月26日 2時) (レス) id: 6702f70f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うささん | 作成日時:2018年8月16日 2時