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奇病/IF ページ5

「…」
苛つきからか、無意識に指を
机にトントントントンと叩く。
一ヶ月間、いくら電話しても出ない。
研究所自体に掛けるとオルスティンか
ミッキーか研究所の知らんやつが出る。
ルーシャスが出ない。
オルスティンやミッキーに変わって欲しいと
伝えるも
「なんか、かなり大事な研究らしくて…」と
緊急じゃ無いなら呼べない、と言われてしまう
「あ゛ぁ!!」
苛ついて思わず声を上げる。
「お父さん…?」
そこに偶然居合わせたシラーが
怯えていた。
「ッ…悪い。」
頭をポンポンと撫でてやると
落ち着いた様だった。
「ちょっと出かけてくる。」
もう良い。
出ないなら向かうまでと
痺れを切らし玄関に向かう。
「お父さん!?」
ツカツカと歩く俺の横を小走りで
シラーが付いてきた。
「僕も行くよ!」
「ありがとう。でもシラーはお留守番だ。」
その言葉にシラーはムッとした顔をしていた。
「またそうやって子供扱いして!」
膨れる息子に目線を合わせ撫でる。
「誰が"お友達"の世話をするんだ?」
水槽をチラッと見ると、
俺の視線を追う様にシラーもそちらを見た。
「う…」
「少しの間だから待ってろ、な?」
仕方が無さそうにシラーはコクンと頷いた。
行ってくると挨拶をし俺はルーシャスが
居る研究所へと向かった。

玄関ではオルスティンに迎えられた。
聞くとオルスティンもある日を境に
ロクに会っていないとの事だった。
一ヶ月…丸々引き篭もっているのは
最近にしては珍しすぎる。
例の部屋の前に立ちノックをする。
奥から
「…忙しいから出れないよ…」という
いつもより弱々しい声が聞こえた。
ドアノブを回そうとするも、
鍵が掛かっていて動かない。
「ルーシャス!!」
もう限界だ。
わざわざ来てやったのに顔すら出さずに
俺を足蹴にするのか??
そう考えるとイライラして堪らなかった。
少しすると扉の奥から
「ッ…ジ、ル君?」というルーシャスの声。
今にも泣きそうな声に聞こえる。
ギィッ…。
扉が微かに開いた。
ルーシャスの左目が隙間から見える。
「なにしに来たの…?」
何しにって…
「お前が電話出ないから来たんだ。」
「…何か、用があるのかい?」
無ければいけないのか?
一ヶ月音信不通で…。
「特には無いな。」
気に掛けていたのに。
「なら、僕忙しいから…」
「お前なァッ!」
ドアをガッと開く。
つい頭に血が上りカッとなってしまった。
「ッ…!」
ルーシャスに目をやる。
久々に見るんだ。さぞかし髭が生えて…
寝癖も…酷い…ん…だろ…

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作者名: | 作成日時:2020年12月2日 19時

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