第31話 鳳凰ちゃん、イラッとくる ページ34
Aside
無事に一反木綿共と出くわす事もなく、海閣丸が停泊している港に到着した時のこと…。
このままやり過ごせると思ったけどそうは行かないらしい…。
『凛は鈴蘭さんと一緒に先に乗ってて』
凛「…分かりました、お気をつけて」
大旦那が鈴蘭さんに先に乗るよう言っていたので、私も凛を先に乗せておく。凛がいれば危ないなんてことはないだろうし。
一方で、残った私と葵ちゃん、そして大旦那は八幡屋の若を筆頭に現れた一反木綿達と向かい合う。
そして大旦那、営業スマイルで口を開く。
大旦那「これはこれはいつもお世話になっています、“ 八幡屋 ”の若君ではないですか」
爺や「しらじらしい！天神屋はうちの反物をいっさい利用してないではないか！」
葵「…そうなの？」
大旦那「八幡屋は老舗なのだが割高でな」
『着物一着買うだけでも結構ぶんどられるんだよね…』
八幡屋の爺やにごもっともなことを言われ、ヒソヒソと話す私達。そんな事は全く聞こえてないらしい、八幡屋の若はドヤ顔で話し始める。
てか羽織やら着物やら雷獣にぃにより金ピカで目が痛いんだけどッ
反之助「天神屋の大旦那殿、芸妓・鈴蘭を引き渡していただきたい。八幡屋の跡取りであるこの僕が正規の手続きにより鈴蘭を貰い受けることになっている！」
勘違い乙……。こういう典型的な奴って近年稀に見るよね……。大旦那、何か言ったれ。
大旦那「鈴蘭はうちの番頭の妹ですので、たまには兄弟水入らずの時間を作ってあげようと天神屋に迎えることになっていまして」
『うんうん』
大旦那「それに、どうも鈴蘭はあなたが好きではないようです。無理な婚姻を取り付けるのは少々自分勝手ではないでしょうかね？」
『待って？待て待て待て？』
私がストップかけるのを聞かずに大旦那は「僕が思うに、愛のない夫婦ほど空しいものはないのではなかろうか」とか言い始めた。
それをお前が言う！？お前が言うか大旦那！？葵ちゃんを勝手に連れて来て「花嫁」とか言ってた奴が言えるか！？
反之助「あいつ僕を侮辱しやがった！どうにかしてよじいや！」
スゴッ、今の侮辱ってわかったこいつスッゴ。思いの外バカじゃないんだ。
第32話 鳳凰ちゃん、炎を鎮火する→←第30話 鳳凰ちゃん、事情を察する
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愛羅(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続き楽しみに待ってます！更新頑張ってください！ (2019年5月3日 18時) (
レス) id: 83407bc1eb (このIDを非表示/違反報告)
コンマ - 大好きです！ (2019年5月2日 22時) (レス) id: a6099e0de5 (このIDを非表示/違反報告)
コンマ - かくりよの宿飯がすごく好きでこの作品を見たけど、とっっっっっても面白いです！！！ (2019年5月2日 22時) (レス) id: a6099e0de5 (このIDを非表示/違反報告)
いばら姫(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年3月28日 10時) (レス) id: 4dae28a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
芽 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年3月26日 19時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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