第30話 鳳凰ちゃん、事情を察する ページ33
Aside
すると何処からか「待てー！」という声が…成る程ね…あの女の人は追われてるってことかぁ…
『葵ちゃんお姉さん、こっちに逃げよ』
放っておくこともできないから、2人のそばに駆け寄ると袖をくいくいっと引っ張って人目のつかない路地に投げ込むように伝えそこへ逃げる。
そして2人に、「ちょっと待ってて」と言っておき周りの様子を凛と見に行く。
凛「一反木綿達ですわね…」
『しかも…八葉の一角『八幡屋』のとこの…』
あのお姉さんを追いかけているあやかし達の素性が見えてきたところで、私は何だか頭の片方がズキズキしてきた。
八幡屋といえば金も権力もある八葉で有名だけど…どちらかというと私はその八葉のバカ息子の印象の方が強い…。あのバカ息子惚れやすくて…何というかバカで…私も凛も何度か言い寄られたことすらある。
まぁ、雷獣にぃにと琥珀に睨まれて以降何も怒ってないけど……。今度はあのお姉さんか…。
あのお姉さんに同情しながら私達は、葵ちゃん達が隠れている場所へと戻って行く。戻ってみれば、いつのまにかお涼ちゃんもいるし大旦那もいる。つか大旦那お前、何してたんだよ。葵ちゃん1人にしやがってこのヤロー。
『一先ず追っ手はどっかに行ったよ。ここから逃げるなら今だよ〜』
葵「周りを見てきてくれたのね、ありがとう。Aちゃんと、えーと…」
凛「私は凛、A様の部下にございます」
葵「うわぁ…美人…」
『…いや、自己紹介後で後で…』
どうやら私と凛、そして『鈴蘭』という名のお姉さん達も一緒に葵ちゃんと大旦那、そして隠れて来たお涼ちゃん達が乗って来た宙船『海閣丸』で天神屋に戻るとの事。
なんか得したかも、私達。
『それにしても鈴蘭ちゃん、誰かに似てるんだよね〜…』
大旦那「鈴蘭はうちの番頭暁の妹だよ」
『だからか！！どっかで見たことあると思った！！…あ、これ琥珀を押し付けちゃったという申し訳なさから買った暁ちゃんへのお土産。渡しといて』
大旦那「分かったよ…自分で渡したほうがいいんじゃないのかい？」
『多分受け取ってくんない。遠慮すると思うから』
第31話 鳳凰ちゃん、イラッとくる→←第29話 鳳凰ちゃん、疑問の連鎖
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愛羅(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続き楽しみに待ってます！更新頑張ってください！ (2019年5月3日 18時) (
レス) id: 83407bc1eb (このIDを非表示/違反報告)
コンマ - 大好きです！ (2019年5月2日 22時) (レス) id: a6099e0de5 (このIDを非表示/違反報告)
コンマ - かくりよの宿飯がすごく好きでこの作品を見たけど、とっっっっっても面白いです！！！ (2019年5月2日 22時) (レス) id: a6099e0de5 (このIDを非表示/違反報告)
いばら姫(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年3月28日 10時) (レス) id: 4dae28a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
芽 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年3月26日 19時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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