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『尾浜さん、ですか...?』



答えたのに返事がない。


間違っていたか、侵入者だったのだろうか。


それは尚更良くない。


『あ、あの?すいません。間違ってました?』


嫌な予感を感じた途端に、未だ晴れない視界に恐怖を感じ始める。



すると、


「ははっw正解!」


堪えているような笑い方とともに、目の前が明るくなった。



そして、昨日とは違う紺色の制服を着た彼が、ヒョイッと顔を出した。


「ごめんごめん、俺の大好きなAがくらい顔してるから、俺ってば心配で...」



笑ったり、眉を下げたりしながら、私を心配していたという旨を伝えてくる。


それにしても、



オレノダイスキナA?


慰めだとわかっていても、自然と頭に入ってきたその言葉に、動揺が隠せずに固まる。


...いいえ、私はくのいち。

同い年の異性にどんな返しをすれば円満な関係でいられるか、そして、尾浜さんとどうお付き合いすればいいのかまで見越した返しをするのよ...!

え、ええっと....


『あ、ありがとう...』


小っ恥ずかしさと、てんぱりが重なって、まるで照れているような反応になってしまった。


ちょっ!?こんな返事、誰が喜ぶのよ!!くのいちとして恥ずかしい...


あああやり直したい...


『あの、尾浜さん!ほんとに悩みがあったので助かりました!

それと、尾浜さんが何を思って私と、その...お、お付き合いを望まれるのか、私なりに理解しようと思いますので!もう少々だけ、待っててくださ...!』


先程の返事を訂正するべく、焦りながらも元々考えていた事柄を早口で話す。が、目の前の彼を見てその口は止まった。



『えっ、尾浜さん?』


さっきまでヘラヘラしていたのに、いつの間にか赤くなっている。


「はぁー...」


そして額に手を当て、困ったような顔をする。


照れてる?いや、血管浮き出てるし...怒ってる!?


彼女はすぐに理解し、彼は怒ってしまったと解釈する。そしてひとりでにショックを受けた。


『...今度、委員会、手伝いますので、よろしくお願いします...』


か細い声でそう言うと、尾浜が呆けている間に、風のようにその場から消える。


同い年の男の扱い方なんて習ったことない、と言うのは、言い訳だろうか..


「!あれっ、A!?うわ...頑張ってあんな大胆なことしたのに、照れて固まるとか...」



いつの間にか彼女がいなくなっており、ひとりでにショックを受ける尾浜だった。




「『ほんと最悪...!!』」

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もち米マン(プロフ) - コメント失礼します!お話し面白くてスラスラ読めます!19,20話が抜けていますがミスでしょうか?確認お願いいたします(..) (9月9日 21時) (レス) id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - 待って最推し、、めちゃめちゃ心臓にキて好きです…最高に私得すぎる。。更新楽しみにしてます、! (8月24日 3時) (レス) @page12 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 更新頑張って下さい!!!!!正直に言えば夢主ちゃん以外のオリキャラがいなければええな〜って思いました!まぁ、それを無視して読んでます。アンチではないのでご安心を!!!!!!これからも暇さえあれば読んどきます! (2023年2月12日 0時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
シュモくん(プロフ) - 小桜さんすみません( > < *)՞՞確認不足でした!ありがとうございます。 (2022年11月5日 19時) (レス) @page23 id: b925ba0735 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 19ページの数馬くんの説明(?)のところ、保健が保険になってます。一応、お伝えしときます! (2022年10月16日 23時) (レス) @page19 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュモ | 作成日時:2022年8月10日 15時

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