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乱太郎くんは足が速くて、絵を描くことが好きな男の子だとわかった。
お姉ちゃん、お姉ちゃんと、学園に戻るまで野原や森や屋根の上など、いろいろな場所に引っ張られては笑いあった。
休暇は1週間ほどで、齢10歳の彼はすぐに学園へ戻ってしまうことになった。
次の休みにまた来るね、と渋々私と手を離し、たったか駆けていった。
本当に数日だったが、かなり親睦を深められた。よいスタートだ。
『！あの、乱太郎くん教科書を忘れてます』
居間にポツンと置かれた本。それを拾い上げておば様に見せると、おば様は眉を下げた。
「やだも〜...あの子ったら...
父ちゃんは昨日から泊まりの忍務だし...私も夜に仕事だから昼寝しとかないと行けないのに...」
忍者と知ってから、やけに昼寝が多かったり、夜中に仕事に行ったりなど、不可思議な点が繋がった。
忍者って夜勤みたいというか、大変なんだな...それなら、私が行ったら役に立てるかも。
『私が届けましょうか？その、忍術学園に』「だめ！絶対だめよ！」
提案すると凄い剣幕で反対される。おば様も声を荒げたあとにはっとして、「ごめんね...」と謝ってくれた。
どうやら、相当私を忍びの世界に踏み入れさせたくないらしい。何を隠しているのか、はたまた本当に危険だからという理由なのか。
...考え過ぎか。単純に貧弱な私を心配してるんだろう。
『ごめんなさい、忍者って危ない仕事ですもんね。むやみに首を突っ込まないようにします。』
はい、忍たまの友。とおば様に本を手渡し、織物の用意をする。農作業以外にやれることはないため、最近は柄を入れた布を作ることに精を出している。
「じゃあ、留守番よろしくね」
おば様に手を振り、機織りを黙々とやっていく。
...やっぱり、私を近づけないようにしている。おば様が、「そうなんだけど...違うの...」と小さな声で言っていたのが聞こえた。
多分、忍術学園に私は近づかないほうがいいのだろう。
考えられる理由として、
その一、天女を敵対するのは忍者の組織で、忍術学園と繋がっているから。
その二、忍術学園の近くに敵対組織がいるから。
その三、学生の身内に敵対組織がいるから。
その四、
『忍術学園が天女を敵対しているから...』
最後の理由ならば、敵地にノコノコと踏み込んで、死ににいくようなもの。そんな可能性が少なからずあるなら、
『...行かないようにしよ』
少しだけおば様に感謝した。
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くまのん - 神作品を発見‼とっても面白かったです‼ (5月3日 16時) (
レス) id: 333fed96b4 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - わくわくどきどき…続きが気になりすぎてどうしよう！！現世での伊作もどきとの関係も気になる！ (4月25日 20時) (レス) @page24 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - うわあ！待ってました！！ついに接触！？面白すぎます！！ (4月15日 13時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - とても続きが気になって内容忘れないよう何度も読むくらい好きな作品です。 (3月31日 1時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 私だけでこちらの不具合だったらごめんなさい。更新や日付けは新しくなるのに20から先が表示されないのは 作者様がまだ非公開にされてるからでしょうか？質問失礼しました (3月31日 1時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュモ | 作成日時：2024年2月29日 17時
