二十五話 ページ27
…
｢Aくん、｣
｢とりあえず入ろっか
･･･なずなも、｣
おれは玄関前で追い返されると思ってたから驚いた
Aちんに会うのは二ヶ月ぶりだったけど、あんずのお陰なのかとっても元気そうでおれは安堵した
･･･まあ、そう見えるだけかもしれないけどな
｢ほら、なずなもだよ｣
『あっ、ああ！』
とりあえずおれは難しいことを考えるのをやめて
目の前のことだけに集中することにした
・
｢難しい話する前に聞かせて欲しいんだけど｣
家の中にお邪魔して、いつ話を切り出すかな〜なんて悩んでたら真ん前に座ってるAちんがそう言った
因みにあんずはAちんの真隣に座ってる
『に〜ちゃんになんでも聞いてみろ！』
おれがそういうとAちんは深呼吸をして
悲しそうに目を伏せてこう言った
・
・
｢くまのポーチ、知らない？｣
・
『！それって、影片の』
｢あ、知ってたんだ｣
知ってるも何も、影片のポーチ作りに色々アドバイスをあげたのはおれと斎宮だからな！
･･･でもAちんが物を無くすなんて珍しいな？
｢あの中、みかが選んでくれた飴が入っててさ
日々の非常食として食べてたんだよね｣
"飴が入ったくまのポーチ"
ん〜･･･どっかで聞いたような気が、、
・
…………
『あ、それ』
｢あ〜、これAくんのポーチ｣
『ぬっ盗みか？！』
｢なずにゃん違うからねぇ？
返そうと思ったら所在不明になっちゃって
返すにも返せない状態なの！
飴が入ってるから早めに返したいんだけど、、｣
…………
・
『･･･泉ちんが持ってるぞ』
Aちんが飴ばかり食べるから没収したとか何とか言ってたけど泉ちんは何も言わずに没収したのか？
せめて一言言わないとダメだぞ、、？
｢･･･ねぇなずな、｣
おれが頭の中で泉ちんに説教してたらAちんに急に手を握られて変な声が出そうになった
Aちんの手は微かに震えていた
・
・
｢お願い、それ貰ってきて･･･！｣
｢本当に大事なものなんだ｣と付け足して
Aちんはおれの手を更に強く握りしめた
…
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れもんてぃー(プロフ) - アリサさん» アリサさんありがとうございます！ご期待に添えられるよう、頑張ります！ (2021年9月8日 18時) (
レス) id: ee93852d02 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 好きです。更新楽しみに待ってます (2021年9月8日 18時) (レス) id: 2149cb42f2 (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃー(プロフ) - ねこまるさん» ねこまるさんありがとうございます！そう言って頂けて幸いです！これからも精一杯頑張ります！ (2021年9月4日 8時) (レス) id: ee93852d02 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - え、待って、すごい好きです。こういう感じの夢主本当好きなんです！文章書くのも上手で…！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年9月4日 8時) (レス) id: ccf2dbd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんてぃー x他1人 | 作成日時：2021年9月2日 11時
