-base-俺が立つべき場所 1 (ページ24)

今日:19 hit、昨日:43 hit、合計:139,475 hit

粘りページ24

1番から始まる好打順。

　先頭打者にいきなり7球粘られ、8球目を内野フライで打ちとり、1アウト。

　明らかに球威が落ちている。

　調子のいい時なら150キロ台前半のストレートが、3球続けて130キロ台半ば。

　勿論それを見破った濱中は、変化球中心のサインを出している。

　次の打者はファールで追い込み、2ストライク1ボールのピッチャー有利のカウントに持ち込んだ。

　『第4球、投げました！』

　『これはサードゴロ・・・おっと、サード松田の悪送球！！』

　『名手松田、ここにきてまさかのエラーで同点のランナーを出してしまいました。』

　『このランナーは脚がはやいので要注意ですね。盗塁をしかけてくるかもしれません。』

　気を取り直して次の打者。
　

　初めからバントの構えをしている。

　『1ストライク、1ボール。第3球、なんとかバットに当てた！濱中は・・・2塁に送球！！』

　『セーフ、セーフです！！タイミングはきわどかったが、判定はセーフです！』

　あっちゃー・・・

　「ごめんっ、いけると思った・・・」

　「大丈夫、次抑えるから。」

　『同点、逆転のランナーを出し、4番をむかえます。』

　あったまいてー・・・

　頭痛がひどくなり、視界が揺らぐ。

　しかし、ここで下がるわけにはいかない。

　「よしっ！」

　気合いをいれなおして
　いざ、勝負！

　

　