後悔 ページ3
9月中旬、残暑が厳しい中、その日は少し秋の気候に近づいていた。
隣でキャッチボールをしていた小林さんの様子が明らかにおかしい。
ボールがほとんど飛んでいない。
「・・・っ」
「小林さん？ どこか痛めました？」
「・・・ちょっと・・・な」
アンダーシャツをめくった小林さんの手首にはテーピングが巻かれていた。
「え・・・いつからですか？」
「2週間前ぐらいかな。 ちょっと痛いぐらいだったんだけど・・・今日ちょっとやばい。」
少し遠くで見ていたコーチも異変を察して駆けつけた。
「小林、手首どうした！？」
「ちょっと痛めたみたいで・・・」
「今から病院行くぞ！」
―――――
診断結果は手首の腱鞘炎。
順調に回復してもピッチングができるようになるまでには3週間〜1カ月かかるらしい。
日本シリーズには間に合いそうだが、クライマックスシリーズには間に合わないかもしれない。
「・・・すみません、俺がもっとしっかりしていればこんなに小林さんに負担かけずに済んだのに・・・」
「何いってんのー、これはこれの自己管理不足(´・ω・｀) お前のせいじゃないぞ？」
「でも・・・すみません・・・(´・ω・｀)」
「だーかーらー・・・ もういいや。 あ、俺が出られない間、頼んだぞ(｀・ω・)!!! はやく治したいけど、結構時間かかりそう。」
「頑張ります(´・ω・｀)」
「お前メンタル弱いからなー(笑) ケガしない程度に頑張れよ(^_^;)」
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作者名：美咲 | 作成日時：2012年8月6日 1時
