病院 ページ17
病院到着。
「まず、熱を測ってくださいねー。」
『〜♪』
「あ・・・」
見たくないものを見てしまった。
「見せてください。」
「38.9℃ かなり高いですね・・・」
後ろから はぁ、というタクのため息が聞こえる。
「ははは・・・みたいですね・・・」
「症状は？」
「えっと・・・食欲がなくて、ずっとじゃないんですけど胃が痛くて・・・今日までは熱はなかったはずなんですけど(^_^;)」
「咳とか喉の痛みとかは？」
「今のところ大丈夫ですー」
「うーん・・・。 多分風邪というより、過労じゃないかな。肉体的疲労と精神的疲労の両方。」
「過労・・・ですか。」
「心因性発熱っていう、ストレスが原因の熱を出す人も最近多いので。 ストレスは自分の弱いところにくるものなので、新垣さんは胃が弱いのでしょう。 辛いこととか結構引きずっちゃうタイプじゃないですか？」
「あぁ・・・そういうところあるかもしれないですね・・・でも今日の試合、どうしても出たいんです！！！ 1位通過に貢献したくて・・・」
「本当は3,4日安静にしててほしいんですけど・・・とりあえず熱が高いので点滴打って様子見てみましょうか。」
「お願いしますっ・・・」
「寒気は？」
「ちょっとします・・・」
「うーん、まだ熱上がるかもしれないなぁ。」
「試合・・・でます・・・！！！」
「分かりましたから、今は寝ていないと下がりませんよ。」
―――――
「・・・さん、新垣さん。」
「は・・・い？」
「具合はどうですか？ 一時間半ほど経ちましたが。」
「少し楽になった気がします＾＾」
『〜♪』
「37.7℃か。ギリギリセーフかな。 本当は止めたいところだけど(-_-)」
「こんなの微熱です、大丈夫ですょ♪♪」
「まぁ止めたところで無駄な気がするので(ーー;) ただし、無理は禁物ですよ。 熱が上がってきたと思ったら登板せずに帰って休むこと！」
「はーぃヽ(=´▽`=)ﾉ」
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作者名：美咲 | 作成日時：2012年8月6日 1時
