幸福日和～newlywed life～ (ページ26)

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阿「この度はお忙しい中、私たちの披露宴にご出席いただき、

本当にありがとうございました。

これからも夫婦で力を合わせ、共に

歩んでいきます。

皆様にご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、

何卒よろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました…！」

披露宴も無事に終わり、出席者の皆様は

各々会場を後にしていく。

あっという間だった1日だったけど、

本当にこの上ない幸せに包まれた1日だった。

各々着替え終わり、会場の外に出て家路を歩いている

時のことだった。

阿「A。」

貴「どうしたの？」

亮平くんは何も言わず、私のことをギュッと抱きしめた。

阿「お母さんになるんだね。」

貴「亮平くんもパパになるんだよ。」

阿「あんなサプライズずるいよ。いつわかったの？」

貴「先週、体の調子が悪くて病院に行ったら

妊娠してますって。」

阿「よくこの日まで黙っていられたね。

全然分からなかった。」

貴「頑張って隠してたからね。」

阿「何か体調が悪い時はすぐに言ってね？

できることは俺、やるから。」

貴「ありがとう。仕事も休む機会増えちゃうかも…」

阿「それは仕方がないでしょ？お母さんになるために

体が頑張ってくれてる証拠なんだから。」

貴「そうだね。」

阿「よし、早く帰ってお風呂入って今日は

早めに寝よう。体冷やすとよくないから。」

貴「うん。」

亮平くんと手を繋いで、月夜に照らされる家路を進んだ。

いつか3人で手を繋いで歩くことを、夢見ながら。