幸福日和～couple life～ (ページ25)

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No.25 ページ25

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貴「ほんと…？」

阿「本当は1、２ヶ月経ってからのほうが

いいかなって思ったけど、Aは遠慮しちゃって

悩んでることも話さないのかなって思ったから

少しでもそばにいてあげて、悩みを一緒に

共有できたらなって。それに、仕事終わって

帰る方向も同じなんて幸せじゃん？」

貴「亮平くん…」

阿「だから今週末お互いお引越ししようと

思うんだけどどうかな？」

貴「すごく嬉しい…っ」

阿「じゃあ、今週末お引越しね？」

貴「はい…！」

阿「大好きだよ、A。」

そういってギュッと抱きしめてくれる。

貴「私もです、亮平くん。」

阿「あら、敬語？」

貴「だってここ会社…」

阿「そうだったね。でも、今は2人きりだから。

それにしても、あそこまで言われたのに

よく花咲さんに言い返さなかったね。」

貴「自分が傷つけられたからって相手のことを傷つけるのは

違うかなって。言ったあと、絶対いい気しないし、

みんなからの信頼もなくなるかなって思ったから。」

阿「そっか…偉いね、Aは。

よく頑張ったよ。気づいてあげられなくて

ごめんね？」

貴「亮平くんは悪くないです…」

阿「ううん。頼りないこともあるかもしれないけど、

Aのこと守らせてね？」

貴「わかりました…」

阿「じゃあ、頑張ったからご褒美ね。」

そう言うと、近い付いてくる亮平くんの唇。

貴「誰かに見られちゃう…」

阿「見せつけたらいいの。俺のものなんだから。」

亮平くんに後頭部を抑えられ、今までしたことのない

長く甘い口づけを交わす。会議室中に響くリップ音が

脳を刺激し、だんだんうっとりした気分になる。

貴「はぁ…はぁ…//」

阿「ふふ、顔真っ赤だね。」

貴「ずるいよ…こんなキス…//」

阿「たまにはいいでしょ？」

貴「恥ずかしいよ…///」

阿「あ、定時になったね。帰ろうか。」

貴「うん…//」

この時、廊下から誰か見てたなんて私たちは知らない。

深「あーあ、会社でキスなんて、ラブラブすぎるだろ。」

舘「でもいいんじゃない？幸せそうだし。」

深「俺らも帰るか。」