言ってなかっただけ JK [BTS] (ページ30)

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PD

この無礼な行動を悔やむといい

ゆっくりとドヤ顔で気配のする方へ振り返る

はっ！？

声にもならない悲鳴が聞こえた気がした

怖っ、デカっ、誰？

強面の白人男性がいた

しかもガタイがいい

威圧感が半端ない

えっと、、、？

状況が掴めない

うちのスタッフは驚きのあまり口をあんぐりと開けてる

先方はどうしたらいいのか分からないのか

ただあわあわするだけだった

怒りすら覚える

ここで頼れるのはもうGRACEしかいない

目線を送ると

申し訳なさそうに眉毛の下げながら

説明し始めた

その、、、
失礼をお許しください。
こちらはリアムです。
えっと、、、私のボディガードと言ったらいいのかな、、、はい、
その、まずはボディチェックをしてもはなくてはいけなくて、、、
初めて会う方は、みんな、、そうしてもらう決まりみたいなもので、、

こちらを伺いながら慎重に言葉を選び、話す

ふむ、信頼度は絶望的だが、

この鉄壁を超えれば握手をする権利を与えられる訳か

自分で思っておいて、笑いが込み上げた

挑むようにゆっくり頷いた

ジャケットやズボンのポケットだけでなく

袖など隅から隅まで徹底的に調べた

BDはGRACEに向かって頷く

GRACEが私にニッコリ微笑む

強い信頼関係なのだろう

それにしても、ああ、間近で見る彼女の笑顔と言ったら、、、

確実に韓国でも人気が出るぞ

彼女から近づき手を差し伸べた

なんの迷いもなくその手を掴んだ

白くスラットした女性らしい手

握る力は意外と強かった

A｢A・Grace・青木です。
初めてまして、Mr.、、、？｣

自己紹介をしていなかった

いや、させて貰えなかったと言った方が正しいのだが

PD｢パンシヒョクです。初めてまして。お会いできて光栄です。韓国から来ました、 BigHitエンターテイメントで、、、｣

怪しいものではないと説明しなければ

自分の紹介と経歴を簡単に簡潔に言えばいいのに、

口が動き続ける

落ち着けって、、、

｢君たちに曲を提供したいと思って、、、｣

彼女が眉を潜めた

急ぎ過ぎたか？

この感じだとあまり良い印象を持ってくれたとは言えなさそうだ

｢それを聞いてもらいたい。もちろん君たちと話し合って、イメージやコンセプトに合っていなければまた別のを作るよ。、、、｣

自分に心底呆れた

自分でも言い訳のように聞こえる

さっきとは立場が変わった

私がおどおどする番だ