168story ページ23
風丸side
ブロロロロ、と音をたてて走っていた車の
エンジン音が止まる。
どうやら目的の場所についたらしい。
窓越しに見える白い建物。
周りには何台か車も止まっている。
見覚えがある。
此処は＿＿＿
風丸「病院…？」
ガチャ
柳谷「そ。
ごめんな、黙って連れてきちゃって。」
俺が椅子のシートに座ったままでいると
先生は既に車から降りていて
俺のドアを開けてくれた。
俺もシートベルトを外して、
コンクリートに足をのせる。
風丸「え？
先生、怪我か何かしてるんですか？」
柳谷「あ、僕は全然無傷!!
ついでに身体も健康だしね!!」
風丸「ですよね、知ってました。」
柳谷「…じゃあ、聞かないでもらえるかな…？」
シクシク、とわざと効果音を声に出してくる。
…めんどくさいな、本当に。
だが、付き合っていてはキリがない。
放おっておこう。
風丸「じゃあ何で此処に連れてきたんですか？」
柳谷「…無視かぁ。」
まだやるか。
この人絶対に根に持つタイプの人だ。
めんどくさ。
柳谷「…まぁ、」
風丸「……？」
柳谷「着いてくればわかるさ。」
また…ですか。
何も聞かされずに振り回されるの
今日だけで三回目なんですけど。
かといって着いてかない、という訳にもいかず
先生の背中を見ながら歩くこと3分程。
病院はやはり特有の匂いがする。
消毒のようなツーンとくる匂いや
おばあちゃん、おじいちゃんの懐かしい匂いもする。
この匂いを苦手とする人もいるようだが、
俺はどちらかと言うと落ち着く気がして嫌いになれない。
風丸「“立花A様”…って…。」
俺たちは今、二階の窓が近くにある奥の部屋の前にいる。
その部屋の扉の横に
部屋番号213 立花A様
と記載されたカードが掛けてあった。
柳谷「あぁ、立花の病室だ。」
風丸「え、じゃあ此処にAが…？」
柳谷「じゃなきゃどこにいるんだよ…。」
どこにいるんだよ、って。
そりゃそうだけども。
確認みたいなものだったのに…。
都合良いよな、こら。
柳谷「入るぞ、いいか？」
風丸「え、あ、ちょっと…ま、待って!!」
そう言った後、扉に手を伸ばすのを止める。
柳谷「何だよ？」
風丸「心の…準備、が…。」
柳谷「準備…？
覚悟があるならそれで十分だろ？
お前はそれを持ってる。
＿＿＿安心しなよ。」
再び扉に手をかけるが、
もう誰も止めようとはしなかった。
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みーさささ(プロフ) - 白銀さん» おー！ルナちゃん！久しぶり〜っ！ありがとね！うちも名前変わったから把握よろしくっ( ´ ▽ ` )ﾉ頑張るよ〜っ (2016年4月9日 18時) (
レス) id: 920442d868 (このIDを非表示/違反報告)
白銀(プロフ) - みーさ久しぶり！えっと名前変わっちゃったから分かりにくいけど歯車姫ルナだよ！最新話読ませてもらいました！やっぱり凄いね！これからも頑張ってね！ (2016年4月9日 17時) (レス) id: ee1d9cebf1 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - ☆りんご☆さん» ありがとうございます(._.)何だかそのお言葉を頂けてこちらまでうるっときてしまいます…。今、受験シーズンであまり更新できませんが頑張りますね！完結までどうぞよろしくお願いします！ (2016年2月5日 19時) (レス) id: 4729ac16f0 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - すごくいい話ですね！何度も泣いてしまいました。読んでいくうちに勉強になることも多くて、すごくいい作品だと思います！頑張ってください！！ (2016年2月5日 12時) (レス) id: 7d6ffb99d4 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - 春風 月さん» ありがとっ(°▽°) (2015年11月21日 22時) (レス) id: 4729ac16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーさささ | 作成日時：2015年11月15日 17時
