【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ36)

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翌朝。

木兎さんの朝練に付き合い、御手洗に行った帰りだった。

雀田「あー！赤葦！」

食道で雀田さんが俺に声をかけた。

赤葦「おはようございます。なにか手伝いましょうか？」

雀田「Aちゃんを起こしてきて欲しい！」

え、雀田さんは黒尾さんとAが付き合ってることを知らないのか？

雀田「1番遅くまで働いてくれたから長く寝かせてあげてるんだけど、ちょっと人手足りなくなっちゃってさ～」

赤葦「いいんですか、女性部屋なんて」

雀田「いいよいいよ！ちゃんと片付けてあるし！」

赤葦「分かりました。」

食堂を出て、黒尾さんを探す。

さすがに彼氏でもない俺がAの寝起き見たなんて言ったら黒尾さんが怖い。

木兎さんと話す黒尾さんを見つけ、声をかける。

赤葦「黒尾さん」

黒尾「んー？」

赤葦「Aのこと起こしてきて下さい」

黒尾「え？」

赤葦「雀田さんが、1番働いてたから長く寝かせてあげてるって言ってて、まだ寝てるみたいなんです。

俺が頼まれたんですけど、さすがに彼氏がいるのに起こしに行くわけにもいかないので。」

黒尾「お前良い奴だな」

木兎「俺の後輩出来る奴すぎる！！！」

赤葦「ってことで雀田さんも人手が足りないと言っていたのですぐ行ってください。」

黒尾「あ、はい」

黒尾さんを見送って、木兎さんが話し始めた。

木兎「赤葦は久遠ちゃんのことどー思ってんの？」

赤葦「信頼できる友達ですかね」

木兎「ふーん」

赤葦「何が言いたいんですか？」

木兎「赤葦からして久遠ちゃんは恋愛対象に入ってるのかなーって思って」

赤葦「そりゃ、Aだって女性ですから。」

木兎「なにそれカッケー！」

恋愛対象に入らないと言ったら全くの嘘。

だけど今現在恋愛的に見て好きかと聞かれればYESとは言えない。

黒尾さんの隣をあんなに楽しそうに歩く姿を見たら、

幸せになって欲しいと思うから。

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