【HQ!!】ねぇ、先輩。【黒尾鉄郎】-完- (ページ24)

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#24 ページ24

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研磨から、「A遅れるって」と聞いて部活を始め、30分が経った。

黒尾「ちょ、あいつ遅くね？」

夜久「いくらなんでも遅いな」

黒尾「研磨、Aなんつってた？」

孤爪「用事あるから遅れるって」

海「うーん、こうも遅いと危ない気もするけど」

灰羽「俺、探して来ましょっか！！」

リエーフがそう言った。

夜久「じゃリエーフ1人じゃ時間かかるだろうし俺も手分けして探してくるわ」

黒尾「じゃ俺も…！」

夜久「お前はキャプテンだろ、ここにいろ」

黒尾「うっ…」

何も言い返せなかった。

そして2人は体育館を出て行った。

猫又先生も会議で5時半まで来ない。

こんな状況で集中出来るわけもなかった。

海「少し練習止めようか」

黒尾「だな」

練習は中断され、

俺はあの2人がAを連れて帰ってくるのを待つしか無かった。

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それから15分後くらいだったと思う。

灰羽「黒尾さん！！！Aさんが！！！」

息を切らしながらリエーフが体育館に帰って来た。

黒尾「どうした！！」

灰羽「と、とりあえず倉庫行って下さい！多分黒尾先輩が行った方が…！！」

それを聞いて俺は体育館を飛び出して倉庫に走った。

＿＿＿ガララッ

倉庫の扉を明けると、ブラウスのボタンを半分まで閉めたAが眩しそうに俺を捉えた。

『黒尾…先輩…』

閉じていないブラウスから見える肌には、

赤い跡がいくつも付いていた。

黒尾「お前っ…！これどうした！」

下着が見えているとか気にしていられなかった。

『えっと、気付いたらいっぱい付いてて…』

黒尾「…やられたのか？」

『いや全然最後まではやられてないです』

黒尾「どこまで、？」

『えっと、触られただけです』

黒尾「くっそ…！」

Aの首のキスマから、コイツが1人でどれだけ戦っていたのか分かった。

黒尾「ごめん」

『なんで黒尾先輩が謝るんですか…？』

黒尾「お前を、傷つけられたからだよ」

『せん…ぱい…』

こんな知らねぇ男のキスマだらけの姿、見たくなかった。

黒尾「今日はもうAは帰れ、送ってくから」

『いや１人で帰れますよ、大丈夫です！』

黒尾「何が大丈夫だ、こんな姿で」

そう言ってAの手を引いて倉庫を出た。

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