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黄瀬「あ、」
授業が始まる5分前。
古典の教科書を忘れたことに気づいた。
「どうしたの?黄瀬くん」
黄瀬「何もないっスよ」
営業スマイルを繰り出しながら、
どうするか考える。
古典の先生面倒臭いっスから無いとヤバイんスよね〜。
Aっちに借りればいじゃないっスか。
俺は教室を飛び出して2つ隣のAっちの教室へ向かう。
「あ!黄瀬くん来た!!」
「今日もイケメン〜」
手を振りながらAっちの机に向かう。
黄瀬「Aっち!」
『まさかとは思ったが本当に私に用か』
黄瀬「古典かして下さいっス!」
『はぁ、なんか奢れよ営業スマイル野郎』
黄瀬「ちょ!え、営業スマイルじゃないっスよ!!」
『動揺しすぎ〜バレバレ〜』
「ほんと黄瀬くんにそんなこと言えるのAだけだよね笑」
Aっちのお友達が言う。
黄瀬「ほんと辛辣っスよね〜」
『辛辣って言葉知ってるんだ笑』
黄瀬「酷くないっスか!?」
『ほら、早くこれ持って出てけお前のファンがうるせぇんだ』
黄瀬「あ、ありがとうっス!終わったら返しに来るっスね!」
『はーい』
2人のときはもう少し優しいのに、
もうツンデレっスね、Aっち。
可愛いっスわ、ホントに。
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古典の授業中。
Aっちの教科書にはマーカーだのペン入れなどしてあった。
へぇ、思ったより教科書綺麗なんスね。
そこで俺は、
大好きっすよ、Aっち。
涼太
と黒ペンで書いた。
大好きとか…
今さら恥ずかしい。
告白みたいじゃないっスか。
でもまぁ、
Aっちはきっと
『やめてよしかもペンかよ』
とか言うんだろうなぁ。
そして俺はなんとか古典授業を終え、
教科書を持ってAっちの教室に戻る。
黄瀬「Aっち〜」
「あ、また黄瀬くん来た!今日幸運すぎるっ!!」
「ほんと、オーラが違うよねぇ」
何回も何回も本当に飽きないんスかね。
『なんか企んでるような顔だな、なんかした?私の教科書に』
黄瀬「えっ!バレるの早くないっスか!?」
『マネージャー舐めんな?』
黄瀬「スンマセンっス」
そしてペラペラとページをめくるAっち。
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まみ(プロフ) - この続編が見たいです! (2020年10月25日 21時) (レス) id: 911d660f53 (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - 姫坂ひなのさん» わあああありがとうございます!!!今稲荷崎を書いているのでぜひ!! (2020年4月4日 22時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
姫坂ひなの(プロフ) - キャアアアァ素敵な話でした…!新作のハイキュー!!のも楽しみにしてますね! (2020年4月4日 21時) (レス) id: 0879417deb (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - ちょこれーとさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!推しは赤司ですが、黄瀬と虹村さんも好きです!!!! (2020年4月4日 17時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごく面白かったです!推しってやっぱ黄瀬君なんですか? (2020年4月4日 16時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2019年12月27日 12時