【黒バス】可愛い後輩が好きな人へ変わる瞬間｡【笠松幸男】-完-

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『先輩、水分大丈夫ですか？』



笠松「え？」





昼から始まった練習試合。





気付いたら1試合目から3試合目までずっと水分を取らずにやっていた。





『顔色、悪いですよ』



笠松「ご、ごめん」



『笠松先輩次の試合はベンチです』



笠松「え…」



『私が監督に伝えます。ベンチにおりて下さい。』



笠松「いやっ、俺はっ…！」



『さすがに、水分を摂らないで4試合目は出させません。』



笠松「……ごめん」





そして第4試合、その日最後の試合が始まった。





『何かあったんですか？』





何でだろうな、





Aが色んな奴に好かれてるのは分かりきってたことなのに、





いざ目の前にすると笑えなかった。





『マネージャーとして、話聞きますよ』



笠松「初めての場所で少し周りが見えなくなってただけだ。」





Aは少し黙って俯いた。





『私は、そんなに頼りないですか？』




笠松「え？」





Aの口から出てきたのは、





驚くほど大人びた言葉だった。






『嘘ですよね、笠松先輩がそんなに流されやすい人だとは思わないです。』



笠松「……分かるよな、さすがに」



『話せないなら、無理矢理聞こうとは思ってませんよ。』



笠松「…ごめん、いつか話すよ」





絶対。





でも俺は、




この感情が恋なのか、




もしくはただの後輩を可愛がりたい精神なのか、




わからない。





ちゃんと答えを出してから、





お前に伝える。





＊

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