ナイフの傷が知っている

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彩said

少し冷静さの戻った上杉くんが悔しそうに

上『この場合適任なの黒木か美門じゃね』

と言った。

確かに黒木くんは対人関係のエキスパートだし翼は心の友だからやりやすいかもしれない。

指名された以外の皆は少し悔しそうだけど納得している様子。

「でも私のことばっかりやってたら、調査進まなくなっちゃうじゃないかな？」

その言葉にハッとし若武が考え込む。

若『先に仕事を割り振る。美門はアーヤのリハビリと3年前の犯人の顔の特徴教えてもらって似顔絵作れ。上杉と七鬼はこの辺の防犯カメラあたって、俺と黒木と小塚はアーヤの前住んでたところで聞き込み…』

そこで一旦言葉を切ると砂原と悠飛を見て一言

若『お前ら何ができんだ？』

と聞いた。

2人は顔を見合わせたあと「お前より喧嘩はできると思うけど」と皮肉げにつぶやいた。

若『お前ら2人も聞き込みだ。そういや美門、アーヤの家の前にいた奴の匂い覚えてるか』

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