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ー3年前ー
彩said(小学4年生)
お母さんに言われてわざわざ通い始めた私立の学校に着くといつもは上靴が隠されているのに今日は自分の靴箱にちゃんと収まってきた。
なぜだろうかと考えてみるが、いじめの被害者と加害者では根本的に考え方も違うため相手が何を考えているかなんてさっぱりわからなかった。
うつむき、暗い顔を作り、自分の教室へ行くと誰も話しかけてくることはなく、女子はくすくす笑いながら、一部の男子はこちらをニヤニヤ笑いながら見ていた。
それこそ日常的であったが、クラスのボスである麗奈が私を不機嫌そうに見ていない事に違和感を覚えた。
まるで優越感に浸っている女王様のような様子だった。
厳密に言うといじめが始まったのは麗奈と初めて同じクラスになった3年生からだった。
しかしその頃のクラスは"いじめなんて馬鹿のすることだ"という雰囲気があったため、ひどくなるっことは全くなく、私自身も気にしていなかった。
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奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時