32 ページ32
翼said
アーヤのお兄さんがあの立花裕樹さんである事にも驚いたが、まさか部屋に入ることができるだなんて思ってもみなかったので少し緊張する。
黒木、七鬼、砂原、片山以外の奴らもやっぱり緊張しているらしく顔がかなり強張っている。
七鬼が思い出したように、
七「これ立花に」
とパソコンを差し出すと、珍しいものを見るようにまじまじと見つめていたが何も言わずに隣の部屋に持っていった。
しばらくして、アーヤの「ありがとう」という声が微かに聞こえてきてジーンとする。
明らかに元気がないが、昨日の怯え方からみると話せているだけで大進歩だと思う。
昨日その場にいたメンバーは少しだけ安心したように息を吐いた。
彩said
パソコンを受け取って、お兄ちゃんがでていくのを見届けた後すぐにパソコンの電源を入れ、自分の顔と向こうが見えるように設定し、向こうの反応を待った。
目は腫れているし、隈はあるし、顔色も青白くひどい有様だろうけど仕方がないし、自分自身そこまで気を使うほど気持ちの余裕がなかった。
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時