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彩said
目を覚ますと暗いが、見慣れた天井が目に入った。
「お兄ちゃん…」
ドアの前にいたのだろうか。すぐにノックの音が聞こえてきてお兄ちゃんが入ってきた。
兄「どうした」
電気をつけながらそう言った。
「ここ痛い」
そう言って髪の毛掬い上げ、傷痕を見せる。
近づいてきたお兄ちゃんにいつもの険悪さはなく、そっと大きな手のひらで傷痕を撫でた。
沈黙が訪れ2人一緒に3年前に戻されたような気がした。
兄「…連れ去ろうとした奴の顔見たか？」
さっきの光景を思い出そうとした時、
「痛っ」
切り付けられたような痛みが走る。
兄「ごめん。思い出さなくていいから」
そう言って悲しそうに目を伏せた。
そのときお兄ちゃんのスマホが短く鳴った。
さっと目を通すと私の目を真剣に見つめ、
兄「お前の友達が明日何があったのか聞きたいらしいけど」
そう言った。
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奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい！ (2023年1月24日 21時) (
レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずくらげ | 作成日時：2023年1月7日 18時
