今日:12 hit、昨日:46 hit、合計:41,325 hit
小|中|大
22 ページ22
裕樹said
黒木に聞いた場所へ全速力で走る。
3年前と全く同じことが起こってしまった。
この2日間どうも彩の様子が変なことには気がついていたが、まさかこんなことになるとは。
もっと早く事情を聞いていれば。
自分の無関心さに腹を立てるが、起こってしまったのだから今更どうしようもない。
秀明近くのコンビニの少し先、彩がうずくまりその側に見覚えのある男子が数人立っていた。
金髪の奴が1番にこちらに気がついた。
「彩‼︎」
うずくまって声を殺すように泣いてた彩がふっと顔をあげ、俺の顔を認識すると3年前と同じように、まるで小さい子供のようにわっと泣き出した。
彩「痛い、痛いよ」
わんわん泣きながら耳の上辺りをおさえる彩をぎゅっと抱きしめる。
「黒木。悪いけど母親と警察に連絡してくれ」
そう言って痛がる彩の傷を見る。
新しい傷はやはりなく、あるのは3年前の傷痕だけだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時