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上杉said

しきりに何かを呟いている立花の口元に耳を寄せる。

「なんて言ってる?」

焦りが出ないよう注意しながら声に集中する。

立「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」

裕樹さんのことか。

「黒木!裕樹さん呼べ!」

すぐに電話をかけ始めた黒木を横目に立花に向き直る。

「痛いとことかあるか?」

できるだけ優しくすることを意識するも、立花は何の反応も返さない。

翼「アーヤ。聞こえる?」

そう美門が聞いても全く返答はなく、お兄ちゃんと呟き続ける。

でもなぜ母親や父親ではなく、裕樹さんなのだろうか。

疑問はあるが今はそんなことを聞く余裕すらなく、何度も名前を呼び続けることしかできなかった。


黒木said

以前交換した電話番号を探し、急いで電話をかける。

事情を話すと電話の向こうで息を呑む気配が伝わってきた。

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奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時

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