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翼said

皆も気が付いたらしく、空気が和み若武が声をかけようとしたその瞬間、黒い車がアーヤのすぐ隣に止まった。

すぐに黒木が駆け出し、俺たちは唖然とする。

その次の瞬間、後部座席の扉が開き、中から手が伸びてきてアーヤの手を掴んだ。

若「アーヤ‼︎」

若武の声でハッと我にかえり、走り出す。

あっという間に車に乗せられたアーヤだったが、車の扉が閉まる直前、黒木が扉をおさえアーヤの腰に手をまわし、車が走り出すギリギリで引き戻せた。

そのまま車は走り去って行ったが、上杉は車のナンバーの写真を撮った。

黒「アーヤ!大丈夫⁉︎アーヤ!」

しゃがみ込んだアーヤの肩を少し揺らしながら問いかけるも、耳の上あたりをぎゅっと抑え、もう片方の手で涙を何度も何度も拭っていた。

上「黒木、変われ!」

ガタガタと震えながら、小さい声でしきりに何かを呟いている。

俺は何もできずにその光景を見つめていた。

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奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時

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