検索窓
今日:13 hit、昨日:46 hit、合計:41,326 hit

17 ページ17

彩said

どちらかが話すということもなく歩いていると、ふと思い出したように砂原が

砂「なんかあったの」

とサラリと聞いてきた。

私は傷に触れながら

「友達となかなか関係修復できなくて」

と、昨日言った悩みをポツンと言った。

その時正面から強い風が吹き、風が傷に触れる。

隣にいる砂原が小さく息を呑む気配がした。

風が収まり砂原に傷が見えたしまったのではないかと緊張していると案の定で

砂「その傷どうしたの」

と私に聞いた。

やっぱり見られてしまったかと残念に思ったがすぐに

「よく覚えてないんだけど昔怪我したらしい」

と曖昧な答えで濁した。

家のすぐ近くまで行くと、昨日いた男の人がまた立ち去って行くところだった。

砂「あれ昨日のやつじゃね」

そう言った砂原の声は私には届いていなかった。

名前も知らないあいつの後ろ姿なんて見たこともなかったから。

確信は持てないが、もしかしたらと思わずにはいられなかった。

18→←16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

奏月猫。(プロフ) - どの作品も素敵ですごく好きです。これからも頑張って下さい! (2023年1月24日 21時) (レス) id: ed0fc9dec4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みずくらげ | 作成日時:2023年1月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。