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FORM 1 ページ6
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花壇の前にしゃがみこむ小さな背中が見えたから、気まぐれで声をかけただけだった。地味で目立たないけれど、近くで見ると可憐で可愛らしいAは、花がよく似合う人だ。話しかけても俺の目を見ないAの横顔は、動揺しているようにも、怯えているようにも見えた。
言葉よりも表情。少し話しただけなのに、Aが見せる表情をもっと見てみたいと、素直に思った。
その瞳を見て、俺の心は奪われたんだ。
背けてしまったAの顔は涙目で、頬を赤く染めていた。本当に分かりやすい。
だから、思うままを口にした。
さっきよりもうるんだ瞳と、紅潮する頬。
そんな顔で否定しても、説得力ないんだってば。
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作者名:わ! | 作者ホームページ:http://twitter.com/mi2_lxxx
作成日時:2018年10月18日 14時