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One Kiss 9 ページ17






目が覚めると、そこにミツの姿はなかった。本当に、行ってしまったんだ。一生会えなくなるわけじゃないのに、今までよりもずっとずっと遠くへ行ってしまった感覚になった。



きっと仕事はすごく忙しいだろうし、付き合いだって増える。いつかミツの頭の中から私の名前が消えてしまう日だって来ると思う。それぐらいなら、私はこの世に存在しない方がマシだ。




もう、私からミツを望まない。そう決めた。
ミツが私を求めてくれる限り、私は生きていける。






ミツが私に刻み込んだ証と、微かに残るミツの香りを確かめてもう一度眠りについた。







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作者名:わ! | 作者ホームページ:http://twitter.com/mi2_lxxx  
作成日時:2018年10月18日 14時

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