おやすみまで ページ25
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A「…もしもし、めめ。」
目黒『どうしたの？』
A「凄い良かったよ、silent。」
目黒『わざわざそれ言いに電話してくれたの？』
A「うん。」
ライブが終わって家に着いてからすぐに私は録画を見た。
めめ出演のsilentを見るために。
とにかくめめの演技が良すぎて涙が止まらない。
感情が溢れ出しすぎて、迷惑かもと思いながらもめめに電話をした。
私から電話するなんてほとんどないから心配そうな声で聞かれたけど、私の言葉で安堵の声に変わった。
A「めめ、すごい頑張ってたもんね。ほんとにすごいよ。」
目黒『あはは、ありがとう。』
優しく話を聞いてくれるめめと想くんが重なってしまい再び泣いてしまう。
A「う、うぅ…。」
目黒『え？うそ？泣いてるの？』
A「だって、想くんが喋るから…。」
目黒「俺は蓮だからね。」
A「想くん…。」
私の言葉に笑いながらも「うんうん。」と聞いてくれる。
目黒「ね、A？」
A「なに？」
目黒「今から家行っていい？」
A「…。」
一気に現実に引き戻された。
さっきまでの穏やかな想くんから何かを企んでいるただの目黒くんに戻ってしまった。
目黒「もしも〜し？」
A「無理。」
冷たくそう返した。
自宅に関しては誰にも場所を言ってない。
知ってるのはマネージャーさんとふっかさんだけ。
ふっかさんもお迎えの順番がふっかさん→私だから知っているだけで部屋番号までは教えていない。
だって教えたらこの人たちいつでも乗り込んできそうだから。
Snow Manは今かなり勢いのあるグループだし【グループ内恋愛】など変な記事でも書かれたら非常に困る。
その記事が本当だろうが嘘だろうがかなりのバッシングが来るのは目に見えてる。
ファンの子を悲しませないためにも誤解を生むようなことは避けたい。
って、こないだ康二にキスされた私が何言ってんだろう。
目黒『どうしても？』
A「どうしてもです。」
目黒『じゃあ寝るまで電話しよう。』
先ほどまでとは一転、学生みたいな提案に笑ってしまう。
目黒『これも駄目？』
A「駄目じゃないよ。いいよ。」
私は眠りにつくまでの間silentの感想を言い、めめはひたすら聞いてくれた。
他のメンバーは知らない、私とめめだけの時間。
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作者名：迷子のフクロウ | 作成日時：2022年12月17日 20時
