セコム発動 ページ23
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今日は少年倶楽部の収録日。
少年倶楽部だから演者はジャニーズしかいないのに今日も私の楽屋前にはさっくんがスタンバイ中。
A「さっくん、着替え終わったよ。」
佐久間「いやぁ今日もうちの子は可愛いねぇ。」
A「MVと同じ衣装だから変わんないよ。」
前回、共演者に声をかけられたせいでさっくんセコムが発動中。
みんなに過保護すぎるといじられても本人はいたって真面目に活動中らしい。
?「あ〜〜〜!!!」
遠くからすごく響く声が聞こえたのでビックリしながら振り向くとそこには知ってる顔があった。
佐久間「おっ!和也じゃ〜ん!」
A「あ、大橋くん。」
大橋「お疲れ様です!うわ〜Aちゃんに会えたぁ!!」
佐久間「ん?佐久間さんは?」
大橋「佐久間くんとはYouTubeで会いますやん!」
久々の再会でよほど嬉しいのか気づいたら大橋くんに手を握られブンブンと握手を交わしている。
すかさず「ピピーッ!」とさっくんが口で言い、間に割り込む。
どうやら佐久間セコムが発動したらしい。
二人でワイワイしているのを眺めていると今度は後ろから違う大声が響き渡る。
向井「ちょっ!!うちのメンバーにちょっかいかけんといてくれる!!!」
大橋「ジーコ!なんで俺敵みたいになってるん!?」
向井「もう!なんで今日こんな敵多いん!?」
大橋「敵ちゃうって!!てか、敵って何!?」
大人三人で子供みたいな喧嘩が繰り広げられる。
これはもう黙ってこの場を去ってもばれないのでは?そう思い静かに歩き出す。
大橋「あぁ!俺はAちゃんとちょっと話したいだけやのに!!」
佐久間「駄目!A逃げて!」
向井「くっ!ここは俺らで食い止める!!行くんだA!」
A「大橋くん、またね。」
大橋「なんでぇ!?」
D班の寸劇が始まったので大橋くんには悪いが楽屋に戻ることにした。
A「あ、ふっかさん。」
深澤「お!A。」
A「さっき向こうでD班の撮影始まってたから行ったほうがいいと思うよ。」
深澤「うん?」
楽屋前でたまたま会ったふっかさんに声をかけるも?の顔をされる。
それを横目に見つつ楽屋のドアを開けようとしたところでふっかさんに手首を掴まれた。
A「ん?」
深澤「ねぇ、ホテルで康二と何があったの?」
A「何も。」
ふっかさんの目を見て答えると「ふ〜ん。」と言って手を解放される。
そのまま私たちは何事もなかったように楽屋に入った。
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作者名:迷子のフクロウ | 作成日時:2022年12月17日 20時