10.隠された ページ11
Aside
『ただいま帰りました』
ここでの生活は、決して楽しいものとは言えない。
理不尽な仕打ちに雑用の毎日…失敗の責任は全て、何故か私に擦りつけられる
『(あ、卵切れそう…買いに行かないと)』
入団試験にギリギリで不合格だった私を拾ってくれたのが、前団長のゲルドルさん。
団内の事を詳しく知らなかった頃の私は、大喜びで紫苑の鯱に入団した
…けど、いざ入団したらどうだ。
『思ってたのと大分違う…戻れるなら、あの頃の私に教えてやりたい』
過酷な労働に上司からの嫌がらせ、戦闘系の任務では決まって囮…
聞くだけで嫌になる私の日課たち。
『(出来るなら、この団の闇を全て晒して退団してやりたい…!!)』
『けど、そんなの下っ端の私には出来ないんだよなあ』
それでも私がここでやっていけてるのは、毎朝こっそり抜け出して見るあの景色のお蔭。
あと…つい最近話すようになった、
黒の暴牛の副団長さんのお蔭も少しあるかもしれない。
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙耶香 - うわぁフィンラル…‥かわいそう…‥ 面白いです!更新頑張って下さい!!! (2018年7月8日 6時) (レス) id: 4038676c9e (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 面白いです。更新応援しています。 (2017年12月11日 20時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
黒胡麻プリン - 話し面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年12月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 522dc39055 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:このは | 作成日時:2017年11月18日 20時