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「いや、ちょっと待って、おかしくない？
絶対1時間半なんて経ってないよ...」
ほら、と阿部ちゃんが見せてきたスマホの画面には
あれから20分程度の時間が表示されていた。
「んもぉ、やだなぁ阿部ちゃん、ほら見て？」
ラウールの見せてきた腕時計には、
確かに1時間半程経った時間が示されていた。
「ここ、圏外みたいだよ？」
「圏外でも時間は進む」
「調子悪くて、止まっちゃったんだよ、きっと」
ね？と言ってくるラウールに
俺も阿部ちゃんも何も言えなかった。
「そういや、さっきも気になってたけど、
それって、めめの時計じゃない？おそろい？」
「ん、あぁ...、めめの時計がカッコ良かったから、
お揃いのこっそり買っちゃったんだぁ、へへ」
割れたスマホの画面が、キラキラと
雪のように地面に落ちていく。
綺麗だね、と場違いに笑ったラウールを
俺は怒ることも、ツッコむことも出来ずに
そうだなぁと、上の空で返すだけだった。
まだ、足の震えは止まらない。
「佐久間、行こ...」
阿部ちゃんの手も震えてた。
返事も出来ずに、3人の後を追って次の部屋に行く。
「ラウール、これ、本当に、
ドッキリとか、なんかしてないよな...？」
「佐久間くん疑いすぎぃっ！
化け物とか、夢でも見ちゃったの？
スマホはきっと、その時に落としちゃったんだよ」
「いやっ、でも、ほんとに、」
「夢だよ、夢。
悪い夢なんか忘れて、楽しいこと考えよ？」
照！？ってふっかの驚く声にラウールが走っていく。
なんだかとってもモヤモヤした気持ちのまま、
続いて部屋に入る。
こういう時、モヤモヤは絶対すぐに解決するって
そう決めてるけど、今回ばかりは
なぜか上手く言葉にできなくて、飲み込んだ。
「えーっと、ひかるぅ？どしたのぉ」
なぜか引きこもりの照を前にしてもなお、
いつも通りに笑うことなんて出来なかった。
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みさ(プロフ) - ぴぴろんさん» コメントありがとうございます！50ページほどあるのを一気なんて…！嬉しいです！他の作品まで！？本当にありがとうございます！ゆっくりにはなってしまいますが、頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (11月16日 9時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴろん - すごく引き込まれるお話で、一気に最後まで読んじゃいました！！他の作品も全て読ませていただきました！これからも楽しみにしています！！！ (11月15日 21時) (レス) @page50 id: f81a8e6519 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ちいさん» コメントありがとうございます！なかなか更新が滞っていて進まないお話ではあるのですが、楽しみにしていると言ってくださって嬉しいです！これからも頑張りますので、ゆっくりのんびりと待っていただけると嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (11月14日 2時) (レス) @page7 id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めまして。ラウールくんのこういうお話って中々ないので、書いてくださって嬉しいです。お話の内容も凄く引き込まれました！これからも楽しみにしています＾＾ (11月13日 20時) (レス) @page50 id: 55bf2eb683 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - あいはねさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいし、幸せの限りです。同時並行なんか無茶か…とも思いましたが、どれも大切な白さんなので、少しづつ大切に書いていきます。長らくお待たせしていますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年9月24日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月10日 1時
