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肺が痛い、息ができない。
汗やばいし、なのに手は震えるし、足もやばい。
部屋の鍵をかけて、みんなでへたりこんだ。
「ラウッ…ラウールッッ…！！」
抱き込んだラウールは酷く冷たい。
ふっかが揺するけど目も開けず、ピクリとも動かない。
一瞬俺もひやりとしたけど、確かに、脈はある。
「生きてる…っ！！！」
ふっかが咽び泣く。
そんな異様な光景に動じないのは、ゆり組。
そして、佐久間と阿部。
「なに、これ、なにがどーなってんの、なあ」
「意味、わかんないんすけど、全然。
なんで、ラウール、は？どういうことすか？」
わかってなくて、当たり前。
俺だってふっかに話聞いたって、
現実飲み込むのにめちゃくちゃ時間かかった。
夢か、なんの話しをしてるんだって思った。
「…そこの、クローゼット、開けて。
その中なら、安全だから、絶対に」
「はぇ？クローゼット？
え、照が入ってたことだよな？」
そうだよ、俺がいたクローゼット。
みんなが意味わからないと、扉を開ける。
「なに…ここ…」
「いつかの俺が、少しずつ残した部屋。
いつか、こんな日が、来てくれるって信じた証。
みんなが…ラウールがここで笑ってくれるって
そんな未来をきっと信じてた俺の残した部屋」
そう、未来を信じた俺が、
その未来の俺に託し続けた部屋。
この屋敷に入ってしばらくして
トイレに行きたくなった俺は
ラウールとふっかに待ってもらってトイレに。
そして帰ろうとしたところで、化け物に出会った。
右も左も分からなくて。
でもふっかやラウール
みんなの所には行って欲しくなくて走った。
とりあえず身を隠すために
入れるギリギリかって思ったクローゼット。
開けたら、狭いクローゼットどころの話ではなかった。
他の部屋よりも随分と大きな空間。
この館の誰かが作って秘密部屋とでもいうのか。
キッチンもあれば、一通りの家具もある。
食力も割と新鮮な状態であって。
無いのは布団とかくらい。
そして、おかしいのは作りかけの椅子やテーブルが
そこらに中途半端に転がってるくらい。
驚いた、なんだこれはと。
でも、それと同時に頭に過ぎる変な想像。
映像や音で聞こえるわけでもない、
ましてやそんなファンタジーな話信じてる訳でもない。
でも、それでも、
この続きはきっと俺が作らなきゃと思った。
体は、勝手に覚えていた。
この材料はきっとこれ、これはこうくる。
迷うことなんてなかった。
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みさ(プロフ) - ぴぴろんさん» コメントありがとうございます！50ページほどあるのを一気なんて…！嬉しいです！他の作品まで！？本当にありがとうございます！ゆっくりにはなってしまいますが、頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (11月16日 9時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴろん - すごく引き込まれるお話で、一気に最後まで読んじゃいました！！他の作品も全て読ませていただきました！これからも楽しみにしています！！！ (11月15日 21時) (レス) @page50 id: f81a8e6519 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ちいさん» コメントありがとうございます！なかなか更新が滞っていて進まないお話ではあるのですが、楽しみにしていると言ってくださって嬉しいです！これからも頑張りますので、ゆっくりのんびりと待っていただけると嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (11月14日 2時) (レス) @page7 id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めまして。ラウールくんのこういうお話って中々ないので、書いてくださって嬉しいです。お話の内容も凄く引き込まれました！これからも楽しみにしています＾＾ (11月13日 20時) (レス) @page50 id: 55bf2eb683 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - あいはねさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいし、幸せの限りです。同時並行なんか無茶か…とも思いましたが、どれも大切な白さんなので、少しづつ大切に書いていきます。長らくお待たせしていますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年9月24日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月10日 1時
