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「ラウ？ラウール？」
「んぇ、あ、ごめんなさい、何？なんて？」
危ない。ぼーっとしてた。
「その時計、めめのとお揃い？」
えっと、なんて返したら正解だったっけ。
「うん、そう！内緒のおそろい。
カッコイイなって、奮発して買っちゃった！」
「…これ、は？」
「じゃあ俺と同じように、ここの住人さんも
この時計に一目惚れして買ったのかな？」
確か、これでよかったはず。
この時計は何でか、いつもどこかに現れる。
繰り返す時間の中で、僕と聖書と
俺がめめから貰った時計以外は動かないはずなのに。
なぜか、いつもどこかにそっと置かれてる。
「結構奮発したんだけどなぁ…」
そう呟くめめの腕にまとわりついて…
あ、そうだ、かっこよかったからって言うんだ。
「鍵、あるかなぁ…」
みんなで探し始める。
鍵の場所は部屋は同じで、場所はいつもバラバラ。
でも大体こんな殺風景の中、決まってはいる。
…次は、誰が見つけるっけ。
でも、大丈夫、今度はあの部屋に行けばいい。
それから、それから、……それから、
＿＿＿＿＿＿ それから…？
待って、それから、何。
「あった！あったあったあったー！！！！
あったで！！！！見て！！！ほら！！！！」
康二くんが、康二くんが見つけたってことは…
この正解はなんだったっけ。
何をすればいいんだっけ。
次にとる行動はなんだっけ。
次に言うセリフは。
俺は、何をすればいいんだっけ。
「ラウちゃん？どーしちゃったのぉ？」
これは、何回目の世界だっけ。
「んひひぃ〜、大丈夫！
俺なんかお腹すいちゃったからさ、
集中力切れちゃった！ごめんね？いこ？」
なんでこんなにわかんなくなってんの？
しっかりしなきゃじゃん。
訳わかんなくなってる場合じゃないって。
メモは残さない、次にアイテムを持っていけない。
次の世界は必ずしも前と同じとは限らない。
みんなの起こす行動はその時々によって微妙に違う。
零しちゃ、ダメだ。
零しちゃダメなんだよ。
全部、全部持っとかなきゃ。
「玄関の鍵やないよなぁ…どこの部屋やろ？」
「とりあえず開いてなかった部屋にさす？
3階とかまだほとんど見てないし、そこから？」
康二くんが見つけた時の次の部屋は。
「わ！ナイスアイデア！流石阿部くん！」
そうか、3階か。
「阿部くん？」
「急な阿部くん」
「…え？」
あれ、何を間違えた？
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みさ(プロフ) - ぴぴろんさん» コメントありがとうございます！50ページほどあるのを一気なんて…！嬉しいです！他の作品まで！？本当にありがとうございます！ゆっくりにはなってしまいますが、頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (11月16日 9時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴろん - すごく引き込まれるお話で、一気に最後まで読んじゃいました！！他の作品も全て読ませていただきました！これからも楽しみにしています！！！ (11月15日 21時) (レス) @page50 id: f81a8e6519 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ちいさん» コメントありがとうございます！なかなか更新が滞っていて進まないお話ではあるのですが、楽しみにしていると言ってくださって嬉しいです！これからも頑張りますので、ゆっくりのんびりと待っていただけると嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (11月14日 2時) (レス) @page7 id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めまして。ラウールくんのこういうお話って中々ないので、書いてくださって嬉しいです。お話の内容も凄く引き込まれました！これからも楽しみにしています＾＾ (11月13日 20時) (レス) @page50 id: 55bf2eb683 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - あいはねさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいし、幸せの限りです。同時並行なんか無茶か…とも思いましたが、どれも大切な白さんなので、少しづつ大切に書いていきます。長らくお待たせしていますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年9月24日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月10日 1時
