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「あの時の順番って、なんだったっけ？」
「えーっ、なんだっけか？」
「南から、背の順に。
東西南北はイマイチ分からないけど、あの部屋と
同じだとしたら、3の位置から、順番に」
俺は、覚えてた。
あの時も、名前の順とか入所順とか、
1個の椅子に座ってみたりしたんだっけ。
「あの時の順番ってなんだっけか？」
佐久間がじゃあ、俺ここ？と2の位置に。
ラウール身長伸びたしな、と
あっちか、こっちかと手探り。
あの時は俺が1番大きかったかと、とめめが3に。
そして、佐久間、翔太、舘様、康二、ふっか、俺、
ラウール、照、めめの順番に並んだ。
「3番目って、まだ俺小さかったんだ」
カチン、という音と共に、箱の南京錠が落ちる。
ラウールの顔は幸せそうで、子どもみたいで。
なんだか、泣きそうになった。
「小さかったよ、でも、今でも、大事な弟じゃん」
泣かないように、絞り出すように
ラウールの背を叩くと、
幸せだね、僕、と言うもんだから堪らなくなって
少し涙溢れてしまった。
「これで出られるんかなぁ？」
「出られるよ！行こっ！」
ラウールが康二とふっかの手を引いて、走る。
俺らも慌てて追いかけて玄関に向かった。
「これで、悪夢が終わるんだ」
そう呟いたラウールの言葉は聞こえずに。
あれ、これって出られるのかな？
もしかして本当にドッキリなのかな？って
そう思ったのが馬鹿だったと気付かされたのは、
鍵もノブも回らず、真っ青なラウールを見た時だった。
「は…？なんでっ、なんでっ！？！？」
ラウールがガチャガチャとノブを回す。
あまりにも必死な様子に、照とふっかが
落ち着けと諭すも声は届いていないようで、
ドアを殴るその拳は強く握り締めすぎて白い。
「なんでっ！どうしてっ！！！！！」
もしかして、あの数字は＿＿＿…
「なんっで！！！！」
もう1度ドアを殴ると、ずるずると座り込んだ。
そして俺らに影がさす。
後ろを振り返ると、目に何も映さない、
デカくて、気味の悪い、あの化け物だった。
「ごめんね、また、間違えたっ…！
次は、次はちゃんとっ、＿＿＿＿＿＿＿＿…
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「この鍵、じゃあ1個1個さす？」
「図書館の隣の部屋は？
ほら、近いところの部屋からあけていったら
なんか開きそうじゃない？」
「そんな単純なことあるか？」
そして、単純なことに鍵は開いた。
テーブルの上に1つ時計がある部屋に。
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みさ(プロフ) - ぴぴろんさん» コメントありがとうございます！50ページほどあるのを一気なんて…！嬉しいです！他の作品まで！？本当にありがとうございます！ゆっくりにはなってしまいますが、頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (11月16日 9時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴろん - すごく引き込まれるお話で、一気に最後まで読んじゃいました！！他の作品も全て読ませていただきました！これからも楽しみにしています！！！ (11月15日 21時) (レス) @page50 id: f81a8e6519 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ちいさん» コメントありがとうございます！なかなか更新が滞っていて進まないお話ではあるのですが、楽しみにしていると言ってくださって嬉しいです！これからも頑張りますので、ゆっくりのんびりと待っていただけると嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (11月14日 2時) (レス) @page7 id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めまして。ラウールくんのこういうお話って中々ないので、書いてくださって嬉しいです。お話の内容も凄く引き込まれました！これからも楽しみにしています＾＾ (11月13日 20時) (レス) @page50 id: 55bf2eb683 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - あいはねさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいし、幸せの限りです。同時並行なんか無茶か…とも思いましたが、どれも大切な白さんなので、少しづつ大切に書いていきます。長らくお待たせしていますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年9月24日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月10日 1時
