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、
私の後ろには会いたくてたまらなかった彼がいた。
息遣いもその匂いも声も温もりも、彼の確かな存在を証明するもので心拍数が上がっていく。
「なんっ、で、いるっ......」
恥ずかしいぐらいに嗚咽を漏らしながら出た言葉はそれだった。
んー？
と言いながら。私を抱きしめる腕に力が入っていくから嬉しさと恥ずかしさと緊張で辰哉くんの方は見れなくて。もう横をすぐ向けば彼の顔があるのがわかる。
深澤「会いたかった。
好きだから会いにきた。
それだけじゃだめ？」
目が開かない。ただただ涙が溢れていた。
嬉しくて、苦しくて。
会いたかった。辰哉くんのことがただただ好きで苦しかった。
深澤「A、こっち向いて？」
ふぅ、と息を吐いて彼は私を抱きしめる腕の力を緩め、私の顔を見てこう続けた
深澤「A。
、好き。
俺ね？すっげー寂しかったし毎日不安だった。
だからさ、
・・・結婚しよっか。」
「、っ」
思わず泣きはらしたブサイクな顔で辰哉くんの顔を見ると真っ直ぐにこっちを見つめる見る切れ長の綺麗な瞳に思わず吸い込まれそうになって、
深澤「ねぇ、返事、」
「ん」
深澤「ん、じゃわかんないなー？」
笑って私の頭をわしゃわしゃ撫でるからまた嬉しくて涙が溢れるの、
私も、伝えなきゃ。
「わたしも、辰哉くんのことが好き」
「好きすぎて苦しかった、し、不安だった」
「ずっとそばに居させてください」
辰哉くんの眉毛がハの字になってぎゅうって抱きしめられる
あー、急に体がぽかぽかと熱くなって指先まで脈を打ってる感じがする。
ふたりでふふふって笑って、背中の温もりが消えたと思えば大好きな彼が私の座るベンチに腰掛けて私の手を握るの、
辰哉くんを見上げて目があった瞬間左の頬に手を添えられる
その手が好きで、私も上から手を重ねてみたけど寒いせいなのか緊張してるのか思わず手が震えてしまってうまく笑えない。
白い息が重なるほど近くにいることが信じられなくて、またはらはらと雪が降ってくるから思わず空を見上げると唇にふわふわとした白い雪が落ちてきたのがわかった。
深澤「あー、普通さこの状況で俺より先に雪がキスするとかありえる？さすがに妬くわ。」
なんて言うから思わず笑みが溢れた後、吸い寄せられるようにお互いが近づいて唇と唇が優しく重なった。
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廉桜(プロフ) - 2度目の完結、おめでとうございます！2度目の完結にあたり、もう一度初めから読ませていただきましたが、やっぱり胸キュン&ほんわかな癒され作品でとても幸せになれました！凄く大変だったと思います、本当にお疲れ様でした！！ (2021年3月29日 2時) (
レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - 美桜さん» わわっ、本当ですね…。私は読み手なので何度も楽しませていただけて嬉しいですが、美桜さんは書き手側なので、一度作り上げたものを1から始めるのは辛いですよね…。私がスクショしておけば良かったですね（泣）大変だとは思いますが、頑張って下さい！！ (2021年2月14日 2時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 廉桜さん» お話全部消えちゃいました(;_;)廉桜さんに最後まで読んでいただけてよかったです！2度と同じ話は書けないので、2度楽しめると思って是非もう1回読んでください＊ (2021年2月13日 20時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - 美桜さん» 完結、おめでとうございます。最後まで胸キュンな回でとても楽しく読ませていただきました！旦那も息子もオンナの心を掴むのが上手すぎて…笑将来あんな旦那を捕まえる事が出来たら幸せなんだろうなと思いながら読んでました！幸せになれる作品をありがとうございました (2021年1月31日 2時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 廉桜さん» わかります！とってもほっこりします！土曜日で完結しますのでお暇な時にまた読みにきてください＊ (2021年1月28日 22時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2020年12月28日 21時
