深澤先輩と私【番外編】

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深澤サイド




岩本「ごめんなふっか。巻き込んじゃって。」


深澤「なーに言ってんの。照が頼ってくれて嬉しかったよ！俺は。」




照は同世代にもかかわらず部長クラスで1番若い。
俺たちがメインで営業を回り始めてから群を抜いて成績優秀なのは照だけだった。
滝沢副社長に見込まれただけあるなって思う。




今年から役職がついて、いつも大変そうにしてる照のことが少し心配で
大丈夫か？と声をかけると珍しく手伝ってほしいなんて言うから。




ほっとけねーじゃん？




Aには悪いけど残業して照のサポートしてたんだわ。




深澤「今日もう康二と佐久間とAが飲みに行ってんだけど今から行かね？」


岩本「行くわ。もう疲れた。飲むわ今日。」


深澤「いや待ってでも俺お前が潰れたら動かせねーから呑まれないでね？」




ははって笑って康二にLINEしたらすぐに既読がついて。




返事を読んでは背筋がぞっとした。




深澤「ちょ、照。急いで。Aが酔っ払ってるらしいからタクシーで行くわ」




いや、ほんとに。
あいつは俺のだから。
あんな酔っ払って無防備にどこででも寝るなんて俺以外の前ではしちゃだめなんだって！




岩本「焦りすぎじゃね？康二ついてるから大丈夫っしょ」


深澤「いや俺のだから。」


岩本「はいはい、心配なのね。」




会社の下にタクシーがタイミングよく停まってたから実際7分ぐらいしか乗ってないんだろうけど、




もう頭の中ではそわそわして心配でパニックになりかけていた。




おかげで照とは何話したか覚えてないんだわ。
ごめん、照。









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