深澤先輩と私【番外編】

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深澤サイド





深澤「・・・A？、」




付き合い始めにもらった合鍵で部屋を開けて




寝たふりをしていた彼女に声をかける




目が真っ赤になって腫れていて
黙ったまま泣いていた。




深澤「A、ごめん。おれの言い訳、聞いてくれる？」




黙ってこくっと頷いたら口を開いた彼女




「・・・いいわけ ひとつだけね」




こんな状況でも可愛いと思ってしまうおれは罪なオトコかな。




深澤「ラインの送信ができてなかった。昨日、接待になったんだ。遅くなってごめん。」




遠くを見ている彼女。




またスーーっと涙が頬を伝っている




「・・・あの看護師さんはいたの」




深澤「えっ、」




「いたの？看護師さん」




やっぱり、聞いてたんだ。




深澤「・・・いたよ、」




唾を飲み込んだのか、顔が少し上を向く




またスーーっと涙が流れていて、鼻まで赤くなっている




その後喋らなくなり、俺もそれ以上は何も言えなかった。




Aの手を強く握る。ごめんね、の意味を込めて




しばらくの沈黙が流れた後




また唾を飲み込んでぱちぱちとまばたきをしてる。




何か言いたそうな感じで。




責められても、泣かれても、怒られても全部おれが悪い。









「・・・好き、辰哉くん」







、、へ？









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