ポートマフィアの飼い犬ですが何か？

裏事情34 ページ35

どーも。水無月です。


今私はどこにいるでしょう。


答えはね…海の上です。


いや、物理的に立ってるんじゃなくて船の上ね。実は非公式の会合でね、首領についてきてるんだ。


「繰り返しますがこれは非公式の会合です。他言無用でお願いします。」


私の目の前にいるのは「異能特務課」の坂口安吾。


「お招きありがとう。坂口くん。」


君からも…と言うことで台本通りに…


『本職に戻ってからの調子はどうですか？「坂口くん」』


「うちの部下をあまりいじめんでもらいたい。ポートマフィアの親分さんに…」


『ただの部下ですよ。』


「うちのエリスちゃんがアイスクリームを所望でねぇ…政府御用達のいい店ないかね？種田長官。」


「そりゃあ微笑ましい話ですな。うちの官僚たちにも土産を持って帰らんと。御宅の首なんか…喜ばれるやろなぁ…？」


怖ぇ…怖いよ。ママン。首とか物騒な話しないでよぉ…


ほら、安吾も冷や汗かきまくりじゃん！


「…ふふっ。」


いや、ふふっ。じゃないでしょ！


「本題に入りますが、特務課より鴎外殿への欲求は２つです。１つは私、坂口安吾について一切の感知をせず危害を加えぬこと。２つ目は日本に不法入国したミミックを壊滅させること。」


ミミック壊滅って…幾ら何でも無理でしょ。


「１つ目はなんの問題もないよ？でも二つ目はぁ…確約しかねるなぁ…とにかく怖い連中だからね。
ねぇ…？Aくん？」


私はお前らの方が怖いわボケ。


『…そうですね。何より彼らは情報が少ない。まぁ…特務課さんの条件にもよりますが…』

スッ



出されたのは黒いカード。それを見るなり首領は…



「ふっふふふふふふ。あっはははははは。あっはははははは。」


と壊れた人形のように笑い出した。




怖ぇ…帰りたい。

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