ポートマフィアの飼い犬ですが何か？

裏事情33 ページ34

「おやおや…自分が生きてここから出られると言うような口ぶりだね？」


「ここを戦場にする気か？」


その通りだよ！馬鹿なのか？太宰は。


「僕の所為ですね…」


『安吾？』


「僕が間違っていました。此処だけは皆さんと立場を超えて話せるような気がしていました。」


「安吾…私の気が変わらないうちに此処から消えるんだ。…別に悲しんでいるんじゃない。最初からわかっていたことだ。安吾が特務課であろうとなかろうと失うものは必ず失われる。
求める価値のあるものは手にした瞬間に失うことが約束されている。…苦しい生を伸ばしてまで手にするものなんて…何もない。」


「…太宰君。織田作さん。水無月。いつか時代が変わって特務課もポートマフィアもない我々がもっと自由な時代になったら…またこn」


「言うな。安吾。それ以上言うな…」


『…あははっ。変な雰囲気だなぁ。ははっ…は…』


ガタッ


安吾が立ち上がったかと思えば何も言わず立ち去った。









皆あえて何も言わなかった。

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