ポートマフィアの飼い犬ですが何か？

裏事情20 ページ21

カランカラン


「やっぱり来た。A。」


『どこぞの誰かさんがやるはずの仕事がこっちに回って来てね。』


「久しぶりだな。」


『そうだね。大分なるか。』


私は定位置である織田作と太宰の間に座る。


こうなったのは太宰の意見。

何でだ？


『で、何で太宰は包帯まみれなわけ？』


何時もより包帯の量が多いのだ。


「今日銃撃戦だったのだけれどその途中でトイレに行きたくなって急いだら排水溝で転んだ。」


『あっそ。その始末書がなぜか私の所にきt』


「それでそれでその連中はねちょっと罠を仕掛けたら泣いて逃げてったよ。」


話をそらすな馬鹿野郎。


「5円玉のようにパッとしない連中さ。」


5円玉に謝りやがれこの！！


失礼だぞ！


「安吾は来るのか？」


『さあ？あんな仕事人間知らn』


「悪かったですね。仕事人間で。」


後ろからチョップされた。


…ねえ。さっきから私の言葉遮る人多くない？！地味に傷つく！心と体が！チョップも痛かったし！


「今日は仕事帰りなのでトマトジュースを。」


なに？安吾が健康に気を使ってるの？


水無月ちゃん生きてきた中で一番の驚き。


「暫く振りだね。仕事帰りかい？」


「酷かったですよ。密輸品売買に手間取りましてね、8時まで粘ってたった骨董時計一つですよ。」


そう言って鞄の中を見せてくれた。


中には濡れた雨傘が丁寧にビニール袋に入れてあった。



…なんか違和感？

私の勘がそう言って居た。

裏事情21→←裏事情19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す